Sant Roc - バルセロナにもこんな所があります!
バダロナの Sant Roc は、バルセロナ都市圏の一部にある街区です。観光地ではないため、訪れる旅行者はいないでしょう。このビデオを観ると雰囲気が分かります。
ハッキリ言って、次の2点以外に訪れる理由はないでしょう。
すごく美味しいパキスタン料理を安く食べる。
バルや商店を経営している人が商材を買う。
Sant Roc は1960年代に建設された住宅地で、当時は急激に増加した移民労働者のための住居を提供する目的で作られました。
主にスペイン南部からの労働者が移り住み、工業の発展に伴い、バルセロナ都市圏の経済成長を支える重要な役割を果たしました。建物の多くは集合住宅で、モダニズム建築のような美しいデザインとは違い、最低限の実用性だけが優先された構造です。まるで、60~70年代の東ヨーロッパの街のようです。
近年では、Sant Roc 地区は移民が多く住む多文化エリアとして知られるようになりました。特に、ラテンアメリカや北アフリカ、中東からの移住者が多く居住しています。そのため、この地域にはさまざまな文化や言語が混在しています。
また、Sant Roc 地区には多文化が集まるため、パキスタン料理を含むさまざまなエスニック料理を楽しめるレストランが点在しています。すごく美味しいカレーを安く食べられます。
海側の倉庫街には安い中華料理屋もあります。
しかし、社会的・経済的には、他の地域と比べて問題を抱えている部分もあります。失業率が高く、所得水準が低いことが課題となっており、地方自治体や市の取り組みによって、社会的な統合や福祉支援が行われています。
一方で、Sant Roc は治安の問題でも注目されることがあります。インターネットなどで検索すると、バルセロナで最も治安が悪い街区の一つという情報すら見つかります。過去には薬物取引や犯罪が増加し、特に貧困が絡む社会問題が地域のイメージに影響を与えています。地元政府や警察による治安維持のための努力が続いていて、改善の兆しが見られる一方で、完全な解決には時間がかかるとされています。
この地域は歴史的な観光名所や有名な観光スポットはないですが、多文化社会の現実を知る場所としての価値があるかもしれません。
また、異なる文化の食材や製品を手に入れることができ、地域の多様性を感じることができます。海側は中国の会社の倉庫街になっていて、アジア食材の大型スーパーマーケットもあります。寒い時は、おでんもあります!
Sant Roc 地区は、バダロナやバルセロナの他の地域と比べて観光客向けではないものの、移民労働者の歴史、多文化社会、そして社会経済的な挑戦が共存する興味深いエリアです。
観光目的ではなく、都市社会の複雑な側面を勉強している人にとっては、訪れる価値があるかもしれません。でも、一人で、特に夜に行くことは勧めません。
Sant Roc へ、パキスタン料理や中華料理などを食べに行くなら、日本語とスペイン語の交流会の友達数人と、昼間に行くのがいいでしょう。
バルセロナでグルメのイベントをしたい人は、月曜日と水曜日と金曜日の夜の日本語とスペイン語の交流会で打ち合わせをしましょう!
毎週月曜日、20時50分頃~22時50分頃
場所: The New Orleans Coffee & Tea Company
最寄駅: Virrei Amat (L5)
毎週水曜日、20時半頃~22時半頃
場所: Viena Calle Pelayo
最寄駅: Universitat (L1、L2)
毎週金曜日、21時頃~23時頃
場所: Restaurante chino Álex
最寄駅: Hospital Clinic (L5)
Sant Roc へは、暇つぶしで、1人でフラ~っと行くのは勧めません。暇つぶしなら、キレイな公園にしておきましょう。
Sant Roc では、スペイン語やカタルーニャ語より、ウルドゥー語や中国語の方が便利かもしれませんね。
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