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7-2:まだまだ奥深い「モト」についてのQ & A②(人生はなぜ辛いのか?と思ったときに読む『モト』の話)

7-2【まだまだ奥深い「モト」についてのQ & A】②

Q:僕たちはどうして地獄に生まれてくるの?

A:自分で作った人生のシナリオを「体験」するためです。
 実は、時間というものは「始まり」から「終わり」までが既に存在する状態で、四次元空間ともいうべき「天国」の世界に浮いているような構造をしています。その中には、当然「僕たちひとりひとりの人生」も編み込んであります。
 その「人生」はまるでシナリオ、一本の映画のように「時間」という軸の中にハメ込んであるのです。
 このシナリオを書いて、時間軸にはめ込んだのは、誰あろう、あなた自身なんです。自分で知らないだけで。
 自分で作ったジオラマがあるとして、その中に入って遊んでみたい! と思うのは、割と自然な好奇心だと思います。そういう理屈で、僕たちは地獄に降りて来るという選択をします。面白そうだからです。


Q:どうして過去はやり直せないの?

A:地獄という場所は時間が一方向に進む仕組みだからです。
 「後悔先に立たず」と言われますが、人生は過去に戻ってやり直せない仕組みになっています。何故なら、地獄世界では過去から未来に向かって「一方通行で」時間が流れるからです。
 前述のとおり、本当は時間というものは流れてなんかいません。過去も未来も全部いっぺんに、もう一つ上の次元の世界にフワフワ浮いているような構造をしています。おそらく、天国の世界では、僕たちの世界の「時間軸」を、上からいっぺんに見られるようになっていると思います。
 例えるなら、レコード盤を眺めるようなものです。レコードの溝には、音楽が始めから終わりまで、全部入っているわけです。僕たちはその溝をいっぺんに眺めることができます。
 ただし、そこに入っている「曲」を聞くには、プレイヤーに乗せて、溝に針を落として、始めから終わりまで「流す」必要がありますよね。

 僕たちが地獄世界に降りて来るのは、こういう「時間が過去から未来に向かって流れる世界」で、人生という「音楽」を体験するためです。

 だから、この地獄世界では時間が一方向に流れるので、過去をやり直せないんですね。


Q:自殺はいけないの?

A:それを決めるのが「あなた」です。
 この地獄世界に僕たちが降りて来るのは、僕たちが「体験」をするためです。例え、すでに「シナリオ」が書いてあったとしてもです。映画やお芝居って「見たく」なるものでしょ? たとえあらすじを事前に聞いていても……。そういうものなのです。
 で、シナリオに「こういう体験をして、こういう気持ちになる」と書いてあるとしましょう。でも、それはただの文字列です。実際にその時間、その場所で、その体験に「未来を知らない状態」で出くわさないと、その「気持ち」になるかどうか「体験」できないんです。
 自殺、という体験も、その中のひとつなのです。僕たちはこの世界にあるあらゆるものを「好き嫌いゲージ」で好きか嫌いか分類しています。あなたなら、どちらに分類しますか? 一番大事なのはそこです。
 しかしながら、人がいつ、どうやって死んで天国に戻るかは「シナリオ」によって確実に決まっています。事故や自然災害などの「偶然」といわれる不幸も、実際には自分で「天国で決めてから」生まれてきます。
 自殺についても同じで、自殺に成功したなら、そうシナリオに書いてから生まれてきているということです。成功しなかったか、直前で思いとどまることができたら、そのシナリオにはまだ続きがあったということです。
 僕個人としては……もったいないので、自殺は「嫌い」です。

(続く)

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日南本倶生(みゅんひはうぜん)
「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)