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おわりに(ニンゲンのトリセツ)

◆本書が誕生するまで

 いかがでしたか? モトの話を初めてお聞きになる方にとっては、驚くべき内容だったのではないかと思います。

 実は、モトについての書籍はすでに2020年5月から、アマゾンのKindleで電子書籍として販売していまして、ですから、もしかしたらこれが二度目になる方もいらっしゃるのではないかと思います。

 本書は「はじめに」で書いたとおり、そのときの本をもっとわかりやすく理解してもらおうと「Spoon」というラジオアプリを使って、音声で解説をしたのがきっかけで生まれました。
 当初は、先の本の内容に沿って話をすすめるつもりでしたが、より「理解しやすく」「実体験に照らし合わせて実感しやすい」ものを目指して、本の内容を再構成して話すことにしました。

 そうしてモトの話を「音声で伝える」という、筆者にとっても初めての経験をしているうちに、「この講話も本にしたらいいのではないか?」というアイデアがわいてきました。

 2020年の本は、あの頃の僕にとって精一杯の「わかりやすい解説」だったのですが、読んでいただいた方々からはやっぱり「難しい」「理解しづらい」という感想をいくつもいただきました。ですから、僕個人も「もっとわかりやすく、たくさんの人に伝える方法はないのか?」と、一冊目を出版してからずっと模索していました。
 結果として、本に書いたことをラジオで伝えて、それをまた本にする、というよくわからないことをやってしまいました……。ですが、それで「よりたくさんの人に伝える」という目的が果たせるのなら、筆者としては大成功だと言えます。

 モトの話の内容に関しては、一冊目の本からさほど変わっていません。というより、表現や比喩、たとえ話が変わった程度で、モトの本質に関する部分は完全に同じものになっているはずです。モトとは何か、ココロとは何か、三つのパーツとは何か、そういったことは、僕の中では一貫していますので、前の本と違う! ということはないのではないかと思っています。

 今回、この本を出版するにあたり、前回の本をボリューミーにしすぎた(12万文字以上、新書一冊分)という反省を活かし、分量をガクッと減らしました。モトの話「入門編」としては、このくらいが丁度いいのではないかと思っています。お値段もお求めやすく据え置きにする予定です。気に入っていただけたら、ぜひ次巻以降もぜひお求めください。

◆おやくそく:「モトの話」を『信じないこと』

 最後に……僕の話を聞いていただく人には必ずお伝えしていることを書いておきます。

 僕の話は、もしかしたら「全部」間違っているかもしれません

 モトは小さな粒子なので、小さすぎて現代の科学で「観測することができない」のです。ですから今はまだ、科学的手法でその存在を証明できないものだと言えます。
 だからです。モトの話を聞くとき、人にするときは、必ず次のことを約束してください。

「僕の話を、信じないこと」

 何でもそうだと思うのですが、他人の話を「そうなんだ!」と鵜呑みにしてしまうのが一番怖いと思うのです。必ず、いいですか、必ずですよ、一度は
「ホントなの!? ウッソだー!!」
と思ってください。

 そして、ご自分の生活に戻って、僕が言った話が本当かどうかを、自分で確かめてみてほしいんです。モトというものは、本当にあるのか? 人間のココロというのは、本当に「量」のあるものなのか? ココロが注目によって「やり取りされている」のは本当なのか? そういったことを、です。

 そういうご自分の研究をなさって「もしかしたら、モトというものは本当にあるのかもしれない……?」という実感を得られてから、もう一度この本をお読みになることをオススメします。

 ともかく、一度は疑ってください。僕の話は世迷い言かもしれません。ですが……その「世迷い言」に、もしあなたが幸せに生きるためのヒントがあったのだとしたら、筆者としてこれほど嬉しいことはありません。

 モトについてのお話は、これからも続けていくつもりです。次巻以降の本もですし、他にもまたネットラジオなどの媒体でやっていこうと思っています。そういった場でまた皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。


2021年2月

(初級編へ続く……)

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日南本倶生(みゅんひはうぜん)
「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)