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086 信念が書き換わった瞬間(おやモト)

おやすみ前の #モトの話  086

わしら人間のココロというものは、モトというエネルギー源のようなツブツブが集まってできてまして、コレが足りなくなるとネガティブな気持ちになる、だから増やしてやるとアガるよー!というのが『モトの話』です。覚えてますか?初めて読む方、はじめまして😁

自分自身を『許す』ために「自分の人生」を振り返ってみようという企画、わしの場合編もクライマックスです(笑)。

前回フリーターになったわしは、虚弱体質で極貧生活を送ることになりました。いやはや……😅

この頃、謎の「胃痛」に苦しむようになっていました。明け方4時頃に発作が始まって、胃を誰かに握りしめられているような鈍い激痛が数時間続く、というのが月に数回襲ってくるんです。いつ来るかも分からず、始まったらもう翌日は過労で動くことができず(仕事は休みました)、地域で名のある病院をいくつも渡り歩いたけど原因がさっぱり分からず。

ある日(忘れもしない2002年1月2日)の深夜、あまりに痛みが激しかったので、誰か助けて~と思いながらフラフラと夜でも開いている内科まで1時間かけて歩き(普通に歩いたら15分)、待合室で2時間待たされて、診察室で1時間待たされて、原因がわかりませんので胃薬を飲んでくださいと言われ、その時点で月末までの手持ちが5000円ちょいなのに診察代が25000円ですと言われ。

このときわしの中で何かがボン!と弾けた気がしました。
ああ、やめやめ。そう思いました。

それまで「一生懸命働いたらきっと誰かが見ていてくれる」とか「人に迷惑をかけず自分の力でやりくりするのが大事」とか「努力を続ければいつかきっと明るい未来が開ける」とか本気で思ってたんですけど、こういうの全部「やーめた」と思いました。
要するにその瞬間にそれまでの人生を「あきらめた」んやと思います。それらの「B:信念」はわしを幸せにするものではなく、むしろ自分以外の誰かがかけた〝呪い〟のようなものだと気づいたんです。

こうしてわしはすぐさま仕事をやめて実家に帰り、当時存命だった母の庇護のもと治療に専念することにしました。そこから、アホみたいに人生が好転しましたし、病気も完治しました。

やからね……やっぱ「B:信念」なんですよ、【自分ファースト】を邪魔してるのは。


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日南本倶生(みゅんひはうぜん)
「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)