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【25日目】神さまの「姿」にせまる!(セカイのトリセツ)


※ご注意※
 『モトの話』の最終奥義として【神さま】の話をしています。
 ですがこれは

  • 特定の宗教への勧誘

  • 創作した宗教団体への勧誘

  • モトの話への信仰の要求

を目的としたものではありません。



◆神さまはどんな姿なの?

 ではこの新しい『知識』である【神さま】と僕が名付けた存在についての話を続けていきましょう。

 まず……この【神さま】ってどんな「姿」なんでしょうね?

 「神の姿」というとどんなイメージが浮かぶでしょうか……白いひらひらした服を着たおじさんとか、貝の中から生まれてくる美女だとか、雲に乗って現れる老人とか、龍の姿をした神獣とか、なんかそういう『神々しい感じの姿』をどなたも思い浮かべるんじゃないかと思います。
 ですが、モトの話から考えられる神さまの姿というのは、そういうものとは全然違います。そもそも「特定の形をしていない」という特徴を持っているのですが(これについては後の章でくわしく)、それではイメージしづらいと思いますので、ここでひとつ、この【神さま】の姿とやらをわかりやすくバーンとご紹介したいと思います。

 というか実は、もう『モトの話』には【神さま】が登場しています。それも『上級編』の中盤です。だいぶ前ですね……ただ、あのときは【神さま】という「概念」を話してしまうにはまだ早かったため、これが神さまです! と紹介できなかっただけなんです。

 では、改めてご紹介しましょう。【神さま】は

うに

です!!!!!!


◆僕たちを「やっている」うに

 ……おそらく初めてこの『モトの話』を読む人が、この【25日目】だけを見てしまったら
「ポカーン」
でしょうね。神さまは「うに」だ、と僕は書いたんですから。
 一方、モトの話を続けて読んでくださっている皆さまには、きっと「ああ! あれか」という納得があったのではないかと思うのですが……ありましたよね? ね?

 そうです、上級編で書いた

【うにのトゲ理論】

上級編【18日目】『うにのトゲ理論』命はうにの形だ

で出てくる、あの「うに」こそが神さまなんです。覚えてますよね?

 上級編の【16日目】から、僕たちの命というのは一体全部で「何個」あるのか? という疑問を皮切りに、いくつであっても「余ったり」「足りなくなったり」するのなら、はじめから「一つしかない」ものから出たり引っ込んだりする構造だと「余ることも足りなくなることもない」よね? という結論になり、その「命の大きな塊」から無数のトゲが出ていて、そのトゲの先に僕たちの『個』という意識がぶら下がっている……命とはそういう構造をしているはずだ、という推測が導き出されました。これを僕は

【うにのトゲ理論】

と名付けました。海洋生物の「うに」に形が似ているからです。

 そのときに出てきた

「うに」こそが【神さま】である

と僕は考えています。なぜなら、

  • 僕たち『個』という存在はすべて「うに」のトゲの先である

  • つまり、僕たちを「やっている」のは「うに」自身である
    (上級編の「指の顔実験」を思い出してください)

  • 僕たち『個』が地獄(この宇宙)に生まれてくるのは「宇宙の歴史のシナリオ」=【個別のドラマ】をやるため

  • ゆえに、僕たちが【個別のドラマ】を地獄という場所で個々人でやることが「うに」の目的

こういう論理が成り立つので、

  • 僕たち『個』を作って運営しているのは「うに自身」

という結論が得られるからです。ですから結局、このところ書いている通り、もし

  • 宇宙の仕組みのデザイナー

  • 宇宙の歴史のシナリオライター

という『存在』がいるのであれば、これまでのモトの話から

【うにのトゲ理論】の「うに自身」がそれである

となるわけです。


◆うには『モデル』に過ぎない

 ですから

【神さま】は「うに」である

という話になるわけです。ハハハハハハハハ!!!おもろ。
 ま……うにといってももちろん海産物そのものではないですよ。あのときにも書いたのですけど、この【うにのトゲ理論】は「個と命本体の関係性」というものを説明するための『モデル』なんです。だから実際にうにの形をしているわけではないはずです。

 というわけでここまでの『モトの話』を元に、【神さま】というものをわかりやすく、面白おかしく説明するために今回の話を用意しました。要は

「僕たちの『個』を束ねる一つの大きな命のかたまりが、自らの意思をもってこのセカイを運営している」

ということの説明なんです。その運営者が【神さま】であって、それがたまたま【うにのトゲ理論】という説明で出てきたもの、という話でした。

 まぁ、【神さま】はうにです。そういうイメージでも間違ってはいないのかもしれません……実際に海産物の「うに」の一生も神さまが『やっている』わけですし。


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「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)