【2日目】『モトの話』をちゃんと読む前に(ニンゲンのトリセツ・改)
◆『人生とは何か』の答えを知る前に
では【1日目】に引き続き、人生をひもとく『モトの話』を続けていきましょう……と言いたいところなのですが、この『モトの話』は、前回を読んでいただいただけでも分かるとおり、今まで誰も考えつかなかったような、画期的な「新しい知識」ばかり出てきます。そもそも「ココロというものに材料があり、すなわち具体的な【量】がある」という話だけでも、たくさんの人が混乱してしまっているのではないかと思っています。
ですから、できるだけ身近で分かりやすい話題から始めていこうと思っていて、そこから少しずつ少しずつ『人生とは何か?』という疑問にせまっていきます。
「人生とは何か?」というとてつもない疑問の「答え」をちゃんと理解するためには、モトという粒子(ツブツブ)の性質をきちんと知り、そして実生活で「やっぱりそうなんだ」と実感していただく必要があります。なぜかというと、まず僕の言う「ココロの材料」とやらが本当にあるかどうか? があやふやなままだと、いきなりバーンと「答え」とやらを提示されても、読者のみなさんがちゃんと理解するのはかなり難しいはずだからです。
(念のため……このシリーズの第四巻・上級編でちゃんと”言葉で”答えを提示します。お楽しみに)
というわけで、かなり遠回りになってしまうのですが……この第一巻『入門編』では、僕たちのココロというものの”本当の姿”と、そこから分かる僕たちニンゲンの『取扱説明書』を作っていきます。取扱説明書……略してトリセツとタイトルにも書いているのですから、この本では実生活でいきなりすぐに役立つものを用意しています。初めて『モトの話』に触れる方は特に、ぜひ一番初めから順番にじっくりお読みください。
◆モトの知識がもたらす「新しい理解」いろいろ
ということなのですが、せっかくなのでここでこの『モトの話』が最後まで語られたとき、どんなことを「理解」することができるようになるかを少しだけ紹介させてください。これまで「あいまい」で「とらえどころがない」、そして「考えても仕方がない」ことに分類されていたいろいろなことに、ズバッと明確な「言葉」で『答え』を提示することができるのはこの『モトの話』ならではなんです。
例えばこんなこと……
僕たちはなぜ「この世」に生まれてくるのか。
よく考えてみると、この世界に生きている、そしてこれまで生きてきた人々の「全員」が、自分がどうしてこの世に生を受けたのかを「知らない」状態で生まれてきて、そのままの状態で生きています。もちろんこれを読んでいるみなさんのほぼ全員がそうだと思います。
ですが、『モトの話』をちゃんと理解すると、それらが「理屈で」説明できるようになります。『モトの話』は、理論だからです。なぜ生き物は死ぬのか、死んでしまったらその後どうなるのか。
生き物は、必ず死にます。どんな生き物もそうです。中には樹齢数千年の樹木などといった長命な生き物もいるにはいるのですが、それでもやはり最後には「死」という避けられない現象が待っているものです。
なぜ、僕たちはいつか死ぬ運命にあるのでしょうか? そして、僕たちの意識や記憶というものは、死んでしまったあとどうなるのでしょうか?
こういうことにも、モトの知識がはっきりとした「答え」を導いてくれます。そもそも「人生」というのもがどうして存在するのか?
この世ではすべての人が「人生」というものを経験します。ですから人生というのはひとつの「現象」であるといえます。現象というのは、現実に起こっていることという意味です。僕たちの人生は、誰がなんと言おうと、ちゃんと「今」「ここ」にある、これだけは間違いないはずです。
ではなぜ、そもそもこのような「人生という現象」が存在するのでしょうか? 特に、何らかの苦しみに耐え続けるだけ、という(僕の)ような人生を歩んでいらっしゃる方なら、なおのことこういった疑問に苦しんでいるのではと思います……そもそもこんな「現象」がなければ、苦しみなんてハナっから”ない”はずですから。
実は『モトの話』は、この疑問にも明確に言葉で回答を示してくれます。そもそも僕自身の「生きることそのものの苦しみ」を何とかするために必死でひねり出したのがこの『モトの話』なんです。この疑問には、しっかりと「ちゃんとした答え」を用意しています。今僕たちが生きている「この世」とは何なのか?
僕たちが日々の暮らしを営んでいる「この世界」……考えてみれば不思議ですよね。どうして「この世界」が存在するんでしょうか? それは一体、いつから存在して、そしていつまで存在するんでしょうか?
そういう、一見「考えてもムダ」に思えるような疑問にも、モトの知識が明確な答えを与えてくれます。
実はこれ、ものすごく大事なことでして……僕たちの人生という「現象」が起こるためには、この世界が「今僕たちが生きているような世界」であることが、とても重要なんです(くわしくは上級編・エキスパート編で)。どうして、人生ではツラいことばかり起こるのか?
人生に悩みはつきものです。お金の悩み、恋愛の悩み、健康の悩み、そして家族や友人、職場などでの人間関係の悩み……そんな悩み多き人生の中、僕たちの誰もが、日々のオカネを得るために苦労して働いて、ささやかな楽しみという”ともしび”を頼りに、数多くの悩みで真っ暗な未来を手探りで歩むような人生を、死ぬまで送っていきます。
どうしてなのでしょうか? どうして人生というのは、こんなにツラいことばかりの連鎖でできているのでしょうか?
こういうことにこそ、モトの知識が必要となります。モトの正確な知識があれば、今まで暗かった人生の道のりを、ぱっと明るく照らしながら生きることができるようになります……なぜなら、自分自身の「人生という現象」がなぜ起こっているのかが「理解」できたら、あとはその「理解」にそって生きることが、自分自身の「幸せ」への一番の近道だと分かるからです。
……このように、モトについて学べば学ぶほど、今まで誰も説明できなかった「人生という現象」についての疑問がドバドバ氷解していきます。
なんですが……さきほど書いたとおり、ここまでたどり着くのには本当にたくさんの「新しい知識」が必要なんです。ですから、一歩ずつ着実に、少しずつきちんと「モトの知識」を身につけていかなければなりません。このシリーズではそのための「トリセツ」を全部で五冊用意しています。
◆『モトの話』を生活で「実感」する
「はじめに」でも触れましたが、このシリーズは
『入門編』……モトとココロの関係、ニンゲンの三つのパーツ
『初級編』……ココロと感情の関係、自分や他人の感情への対処
『中級編』……愛とは何か、オカネとの付き合い方
『上級編』……人生という現象の意味と幸せに生きる方法
『エキスパート編』……宇宙空間や時間の構造と創造主論
という五つに分かれていて、それぞれ本一冊分の内容があります。
この第一巻『入門編』も例外ではなく、一冊の本がまるまる入門編の内容です。この第一巻では初めての方のために、いきなり「空間や時間と生命との関係がなんちゃら」と難しい話を理屈っぽく始めてしまうのではなく、もっと僕たちにとって身近な事例を通しながら、日々の生活にすぐに役立てやすい知識を中心に進めていきます。
こういう構成になっていますので、読者のみなさんはきっと、読み進めていくにつれて「どうしてそう言えるの?」とか「どうしてそんなふうになっているの?」という疑問をたくさんお持ちになるのではないかと思います。ですが……それらは最終巻『エキスパート編』で必ずきちんと全部ご説明いたしますので、ぜひそれまで「モヤモヤ」したまま「スッキリ」を楽しみにしていてください。
というわけで、まずはこの『入門編』でみなさんに
「『モト』というものはホントにあるんだ!」
と「実感」していただけるような内容をお話ししていきますね。
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ではいよいよ、この新しい知識『モト』をめぐる長い長い旅に、みなさんをご案内いたします!
「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)