真の自立のための自給自足
搾取される側から抜け出す方法の一つが、自給自足をすることだと思っている。
今にはじまったことではないが、権力や権威はどんどん一般庶民から搾取をしてくる。目に見える形でも、見えない形でも。
現在の対応もご覧の通りであろう。初動の失策、後手後手の対応。また、「大規模イベント開催は主催者判断」と丸投げ。あげくに、国も地方自治体も、マスクや防護服を援助の美名のもと多くを中国に支援。そして、肝心な時に国民には配布されず、高額を出して転売のマスクでも購入しなければ、確実には手に入らない。
9年前の東日本大震災と福島原発事故発生時を思い出す。
原発事故直後、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測)システムのデータが公表されなかった。毎年何億円もの血税を投入してきたにもかかわらず、肝心かなめの本当に必要とされた時に、迅速に情報を一般国民に公開されなかった。
また震災時、勤めていた会社では、いつもは会議やなんだで上から指示や口を威圧的にはさんでくるが、震災時は「現場に判断を一任する」であった。もちろん、現場が一番状況をわかっているし、緊急時には現場が判断の主導を取るべきである。一見素晴らしい判断である。しかし、逆を返せば、非常事態の肝心な時には、上は必要なことを何もできない、しない。のを痛感した。平時の威勢のよさは、この時には微塵もなかった、、、
先ほどの大臣の発言と大きくダブる。平時にはどんどんと事を決め、執行してくる権力であるが、非常事態には、とりあえず責任を取らないで済むよう丸投げ、そしてタイミングのズレた頃後手後手の判断を出してくる。
なんのための政治や会社のトップなのだろう。大規模イベントや行事・会議などはたくさんある。個別で判断していくことは勇気が伴うこともある。しかし、それを正しく判断しやすいように、後押しする判断を示していくのが、選挙で選ばれ、血税の上に仕事を成り立たせている政治家やお役所、常に経営陣と仰がれ従業員の何倍もの収入を手にしている会社のトップの本来あるべき姿のはずである。
ところが、そんな期待はきれいさっぱり裏切られる。
上は下に対して、何かにつけあるべき姿を押しつけ、さまざまな罰をもって臨んでくるが、、上は全く罰っせられないのである。
最近上級国民という言葉を覚えた。
上級国民という人種は利幅が大きく、罰せられることがない。
このままでいいのだろうか?今回の件や、大震災・原発事故などは影響範囲が大きく、人命に直接に関わる問題であるが、他にも本当におかしな問題は多く存在する。このままでは、ずっとおんなじことの繰り返しが延々と続いていく。問題が変わっていっても、本質的な中身は同じ。
搾取されることから徐々に抜けていく手段
私は、この状況を打開する小さな一歩として、無農薬自給自足を実践することを選んだ。最低限生きるに必要で安心な食べ物を自分で生産できれば、真の自立に一歩近づく。
ついこのあいだまで誰にでも手に入るものだったマスクや消毒液が手に入らない。品物自体がない、あったとしても高額になっている。食料は今のまま手に入る状況がずっと続いていくのだろうか。何らかの事情でマスクや消毒液同様に、食料入手が困難になれば、大変なことになる。生存が直接に脅かされる。そんなことがつづけば、余裕をもった正しい判断もできなくなるだろう。
逆に生存を直接に脅かされる状況を回避する自給自足の手段を持っておくことは、平時にも肝心な時にも、余裕を持って正しい判断をできる可能性が高まる。
搾取される一方の労働の時間を減らし、自分の時間を取り戻すことも重要である。
自給自足をしてみると、人生を楽しく、自分と向き合いながら生きていくのに本当に必要なものやことは、実は多くないことに気づく。搾取される仕組みの中で多く必要と錯覚させられ、複雑に遠回りさせられているのだ。自然に触れ合い体を動かしたい時に、クラブを担いでゴルフ場を歩くのと、スコップや鍬を担いで農地を歩くのとでは違いがない。むしろ後者の方が自然に近い。
搾取する側される側、上級国民と庶民の差別。こんなことに巻きこまれ続ける人生はまっぴらごめんである。
もういいかげん、搾取され利用される立場から抜け出ようではないか。こんな仕組みを支え続けることはやめにしよう。国や会社という搾取する側に都合のいい仕組みに期待すること自体が間違っていたのだ。さっさとこんな仕組みとは距離を置き、新しい一歩を踏み出そう。
一人ひとりの選択と行動が、状況を変えていく。
ひとり一人に現状の責任が全く無いわけではないのだ。気づいていても、気づかないままでも、そんな仕組みに参加している限り、大小はあれど責任は全員にある。
無農薬自給自足は、真の自立のための小さな一歩であるが、大きな手段である。また、さまざまな問題を解決する手段でもある。
「あなたが見たいと思う変革に、あなた自身がなりなさい」マハトマ・ガンジーさんのことば
ご覧いただきありがとうございます