9-nine-(全年齢版)_感想
去年の夏に4章分まとめてやって以来待ちわびていた新章がついに出るということでお布施の意味も込めて豪華限定版を予約していた。全年齢版で色々どうなってるのかも気になったし。画質が良くなっているのは良き。
1〜4章
概ね18禁版と同じだがもちろん情事や一部の乳首がらみの部分は削られていた。
1章では自らの死を聞かされた都が行為に及ぶ流れがキス止まりだったので気持ちの昂りが完全に描き切られていないところがあり都の清楚系なイメージが少し強まっていたように思う。
2章では性行為がキスに置き換えられていたので完全に別物だった。ただキスにハードルが下がった分、もとの流れと比べると翔側がかなり天にグイグイいくようになった感じがする。こういうのもアリだな!
3章はびっくりするほど変わらんかった。え?18禁な部分削ってますよね?ってなる。削ってもなお春風先輩は性欲旺盛なイメージが強かったし、いくら情事そのものが削られてても押し倒すところまで描いてたら一緒だよもう...
4章はやっぱり辛かったね!!!こっちも情事自体は描かれてないけどイーリス討伐後に希亜が翔のもとに帰ってベッドで嫉妬するところは残ってたしあんまり変わってない感じだった。
新章
新章は、全体としてちゃんと9-nine-という物語を締めくくっていて良かった。
都の枝はそうカタをつけるのかって感じ。都がつよい。つよすぎる。本編でこれやれてたら単独で完封できてたんちゃう???ってなる。与一自身の気持ちみたいなのも垣間見えたし、都と翔が結ばれなかった枝でも業を背負って二人が1から再び歩みだす姿勢を示してくれたのは嬉しい。
都アフターでは本編でみんなちょっとモヤってただろう「でも気付いてないだけで序盤の炎の人を殺しちゃったんだよね...」問題に上記の都の枝からの記憶の引き継ぎでケリをつけていた。過ちの上にでもこの二人なら幸せをきちんと築けるだろうから綺麗な〆だった。
天アフターは本編と変わりなく幸せな兄妹の日常という感じ。やっぱ天が絡む掛け合いは段違いで軽妙に転がるから見ていて飽きない。リグ・ヴェーダ(蓮夜)のその後も平和的で一安心。
春風アフターは.........春風先輩はどこまで行っても春風先輩だなって。サカりすぎだろこのバカップル!!!勉強しろよ!!!!!!あとはアーティファクト回収も順調そう。
希亜アフターは焼肉が名シーン。蓮夜がなぜそこまで与一に肩入れするのかが明かされていた。お前そういうのはもっと早く言おうぜ...。あとコスプレした希亜が可愛すぎる。一瞬心臓止まったもん。
救えなかった枝にケリをつけ、それぞれの先の幸せを観測し終えた後のあの演出はとてもグッときた。これまでナインと二人三脚で望む未来を手繰り寄せてきた翔が、うまくいかない可能性やみんなと知り合うことすらできない可能性も呑んだ上で、それでも「何も起こらない平穏な未来」を選択するその強さに敬意を表する。最後のこの演出と終了後のタイトル画面から飛べるソフィーの日常(とても可愛い)、豪華限定版に付いてきたソフィーからの手紙で、9-nine-の世界観が大きく広がっていた。
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