ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう_感想

アリスソフトのゲームは今までやったことがなかったため前々から気になってはいたが、なかなかやる機会がなく知人の勧めを受けてやっとやることに。色々とすごいゲームだった。

ストーリー全般について

主人公たちナユタの掛け合いは軽妙で、明るく楽しい雰囲気が出ていたが、それを貫通して沁み渡ってくる舞台の陰湿さが印象的。暗い過去を持つキャラも少なくなく、深く考えれば考えるほど報われない気持ちになった。BAD ENDは特に救いがなく、明言されなかった部分で起きている事情を微妙に察させるような表現が憎らしかった。そしてこんな暗い過程を経てもなお、ラストはきっちり明るく楽しい〆だったのは好き。この先彼らがどうなるのかはわからないけど、きっと何があっても乗り越えられるだろうと言った爽やかな安心感がある。


システムについて

意外なほど作り込まれており、久々にちゃんとRPGやった気がする。ハルウリは真面目にジンザイ管理やらないとメンタルとかピルで詰んでしまうのがいいバランスだった。
1周目は何も調べずやったため日数経過系の条件踏みまくってしまった。二周目は調べてからやったため「個別EDの分岐はもうちょい後に作ってくれんかなー」と雑魚掃除しながら思ってた。まあ突入前に色々やらないといけないからあそこじゃなきゃダメではあるんだけど。レベリングをちゃんとやったためボスを軽々倒せたのは、何回も繰り返すうちにだんだん笑えてきた。


キャラについて

ポルノ
クマへの気持ちの自覚が大きな転機となり、序盤と終盤でほぼ別人。可愛い。ハケン時の陵辱シーンが寝取らせ感があってなかなかきっつい。クマ以外の男と交わるときには徹底的に道具扱いされてるのが印象的。ポルノEDでは兄妹扱いに不満でアピールしていくのがとても良い。
キラキラ
パッと見遊んでそうな子が一途だったり家庭的だったりするの良いよね。陵辱どっちもで吐いてる(酒&腹パン)のがアレ。キラキラEDは完全に新婚で、一番まともにヒロインしてた気がする。気がするだけかも。
メディコ
劇的ビフォーアフター。罰としてクマに犯されることを望んでいた頃の君はどこ...?気が弱そうに見えて陵辱受けた直後に敵の銃を奪ってぶっ殺したりとここぞと言うところで意志が強いの良いよね。メディコEDは堕ちるところまで堕ちた感がある。
アンテナ
痴的好奇心()。バーチャルだったり発言がアレだったりとイロモノ枠に思えるが制服着てるシーンなどではちゃんとヒロインでびっくりした。陵辱で脳いじくり回されて死ぬのは流石に「えぇ......」ってなった。アンテナEDはなんだかんだこのままゴールインしてそう。
ALyCE
純真な子なのに色々と闇が深いよお......。あとクマはロリコン。マジ陵辱がどっちも尊厳破壊が過ぎる。ALyCE EDはクマの女装とか実は生きていたヤミィとかの印象が強くなりがちだけどこれどこにも救いがなくない?
菊千代
メディコ並の劇的ビフォーアフター。初登場時はとんでもない堅物な雰囲気を醸し出してるのがこうまで角が取れるとはね。陵辱二つ目の尊厳破壊がすごい。しれっと品須殺されてるし。菊千代EDは末永く爆発してろって感じ。
ザッパ
まさしく「リーダー」なキャラ。ザッパ離脱時の周りの様子から、どれだけ慕われていたのかわかる良い性格だった。玖光とは対照的に歪んだ環境への反発を自由奔放な生き様で体現していたのが物語上印象的だった。
虎太郎
クマの悪友ともライバルとも微妙に言いづらい立ち位置ではあるけど、ここぞというときにはクマの背中を押せる良い相棒だった。
ジョーカー
もう女の子でいいんじゃないかな。と思わせておきながら終盤ではクマ目指してしっかり成長してきたのが良い。保護者目線。
その他
ミストレスとシオンというお姉さん二人がサブキャラだったのが解せない。まあミストレスは個別ED貰ってるしヒロインと言えなくもないだろうけど条件達成が厳しい...
品須とムラサキの「ライバル組織の頭」二人は男前な性格でよかった。終盤の協力はアツい。
こんな舞台背景であるにしてはラスボスの玖光があまり憎めないキャラであったのは驚いた。真の敵がもっと上に君臨している中間管理職ポジだったり、生まれてからずっと歪んだ環境に置かれてきたためこうなってしまったのだろうなと同情できたり、最後の引き際を弁えていたことが理由として挙げられる。

ユニークジンザイもなかなかいいキャラが揃っていた。それぞれにちゃんと物語があり、世界観に深みが出ていた。かのの&千晴は特に気に入った。


回想()について

性癖博覧会開そうなほど多種多様なシチュエーションが揃っていた。好みに合う物合わない物色々あったけど、全般的にえっちだったと思います。さすが。

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