【私が私でなかったら】

歌を歌ってなかったかもしれない。

アイドルをやることも、
ミスiDを受けることも、
Bar黒月を立ち上げることも。

人前に立ち、やりたい事を実現させてもらっていると思ってる。

共感し、一緒にいてくれたり助けてくれる方々に形にして返したいと常に思っている。

みんなにとって、Bar黒月がない世界より、ある世界のほうが断然幸せだよね。って感じてほしい。

温かいご飯と音楽、日差しの差し込む店内で心を癒やしてほしい。

Bar黒月がないと生命の危機が…なんて人はいないと思う。私も含め。

主婦だし、仕事はパートでもよい。
娘を送り、少し家事を片付けてからパートへ。
たまに好きな歌を歌ったり。
きっとそんな日々も普通に幸せだと思う。

だけど私達は、コロナ禍でライブバーをオープンした。

沈んでいた世界で、みんなにとって、みんなの気持ちが救われるような場所を作りたいと思った。

絶対に茨の道だし、普通に考えて誰もが心配になるようなことをはじめた。

オープンから一緒に働いてくれている仲間の中には、失業してここに来てくれた人もいる。

私の思いに共感し来てくれた仲間の、生活を守りたいという思いがある。人間はお金がないと生活が出来ないから。思いだけでは生きていけないのだから。

すれ違いや別れも何度か経験してしまった。

私の力不足だ。でも私だけではどうにもなはないこともたくさんある。

SNSで、事情を知らないであろう人たちからあることないこと、色んなことを言われたりもしている。

逆に、お店に対して自分以上に感情的になってくれる人たちもいる。

叩かれることと愛されることって、一緒に増えていくのかな。

わからないけれど、仲間も増えたし敵も増えてしまった。

14歳から歌を歌い始め、人前に出てやりたい事を実現させてもらっている。

その責任は常にあると思っている。
色々言われて当然だし、私がした言動で無意識に不快な思いをしたり傷ついてしまう人もいるかもしれない。

また、お店の責任者として言わなければならないことがあったりもする。

プライベートのムンヒジュだったら言わないけれど、これは言わなきゃいけないよね…という。

何かを守るためには犠牲にしなければならない物があるとよく言うけれど、こうゆうことなのかな。

犠牲にしなくてもよい方法はないのかな。

残酷なことに、人が離れる度に離れないでいてくれる人たちの愛が深まる。

そうゆうものと思って生きていくしかないのかな。

私が成長したら、解決できることなのかもしれない。

私を信じろとは口が裂けても言えない。

みんなそれぞれ信じたいものを信じてほしい。

未熟者ですがこれからもなんとか頑張ります。

信じてもらえるように。


ムンヒジュ

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