見出し画像

【茶摘み・茶工場見学】のワークショップが楽しかった!ので、ご紹介です。

私たちは、静岡の茶畑に囲まれたショップ兼工房で、地域の方のお力をお借りしながら、ニットの楽しさを伝える活動をしています。

まわりには、茶農家も多く、先日、茶摘みのワークショップを行わさせていただき、とっても楽しい体験ができました。
茶摘みをして、茶工場の見学をして、茶の淹れ方や、採れ立ての茶葉の天ぷらをいただいて。
汗をかけて、楽しく、勉強もでき、美味しいワークショップです。

来年のためにも、どう楽しかったかお伝えできればと思います。


今回、ご一緒させていただいた農家さんは、

明治から五代続く現役お茶農家さんたちが始めた 【茶ブランド chabashira (チャバシラ)】です。

「一杯のお茶の楽しさや安らぎを、多くの人に」をコンセプトに、

伝統的な日本茶文化を大切にしながらも、自由な発想で、ちょっと新鮮に感じる 香り豊かな 美味しいお茶を作られています。

静岡ではもちろん、東京で行われているファーマーズマーケットや、セレクトショップでのイベントでも緑茶を淹れたり、販売しているので、機会があれば 是非お立ちよりください。

今回 茶摘みをさせていただいたのは 静岡県島田市 大井川沿いに開かれた茶畑です。
静岡では4月下旬から5月上旬あたりに、いっきに刈らないといけないため、茶摘みワークショップは、タイミングが良くないとできません。

■ まずは茶摘みについて

今回は20人弱ぐらいの参加でした。
一番 遠い方は神奈川から静岡旅行のついでにご参加してくださいました。

いろんな世代の方が参加くださって、和気あいあいとしたワークショップでした。

今回 摘んだのは、一芯二葉 と呼ばれる、茶の先端を手で、丁寧に摘みました。
摘むといっても、葉を【ちぎる】のではなく、【折って摘む】といった感覚です。 
折るときの感触も心地よく、子供たちも楽しんで摘みました。 夢中になれます。

楽しいので、どんどん摘めます。
5月の気候の下、川沿いの茶畑には心地よい風が吹き、丁度良いぐらいの汗をかきながら夢中になって摘みました。

静岡で育った私たちにとっては、この緑色がなんか落ち着きます。
今回は、持ち帰りたい人は、摘んだ葉を持ち帰ることもOK!でした。 後からご紹介しますが、天ぷら や、野菜のかき揚げに混ぜてあげたら最高です!!

1時間の茶摘みの次は、茶工場に移動して工場見学です。

今回は、地域の農家さんたちが集まって 共同で運営している茶工場を案内していただきました。
一般的に、市場に出回る前のお茶の原料【あら茶】を作っています。

次から次へと、農家さんたちが採れたての茶葉を運んできます。

茶葉は採ったときから どんどん発酵が始まるので、上の写真は風をあてて、発酵をおさえているところ。
加工前の茶葉たちですね。

ここでたくさん工場の工程を紹介してしまうと、来年以降に このワークショップへの参加希望の方の楽しみを奪ってしまう?かもしれないので、簡単に。

① 採った茶葉を蒸しています。(上の写真) 島田地域の茶葉は、太陽の光をたくさん受けて厚く大きく成長する。という特徴があるので、長い時間をかけて蒸す【深蒸し茶】というお茶になる場合が多いです。 蒸すことで青臭みがとれて、甘くコクのあるお茶になります。

②【粗揉(そじゅう)】をします。
茶葉は、葉、茎、芽、粉 が混在します。それぞれ水分量が異なるので、部位によって渋みやうまみが異なるということが起きます。
揉むことにより、水分を均一にして、乾燥させて旨味を強く出し、渋みが少ないお茶になるように加工します。

③【揉念(じゅうねん)】をします。
大きな重りで力を加えて、水分を揉みだしている様子です。(上の写真)
茎は葉よりも大量の水分を含んでいます。 しっかりと重い力で揉むことにより、茎の水分を出し、丸くなった茶の芽や、若い芽をほどいてあげる役割もあります。

次に中揉、精揉、乾燥といった工程を経て、茶の原料の【あら茶】というものが出来上がります。

この【あら茶】が、いろんな産地のお茶とブレンドされたり、焙煎したりして、それぞれのお茶屋さんが求めるお茶に加工されて、市場に流れていく。といった具合でしょうか。

今回はそれらの説明を、目の前の加工とともに教えてただきました。

そして、最後は美味しい時間!

先程の 【あら茶】を 茶菓子と一緒に頂きました。 
茶の淹れ方も改めて教えていただいて勉強になりました。 (静岡に住んでいると、お茶の淹れ方に 皆様厳しいので、お客様にお茶を出すとき ちょっと緊張します。。。)

正直 普段 我が家が飲んでいるお茶はスッキリ系ですが、今回のあら茶は、コクが凝縮されている感じ。
ちょっとした淹れ方で 味も随分 変わるのが面白かったです。

時にはフライパンで、茶葉を炒ったりするのもおススメと教えていただきました。
そうすると ほうじ茶のような香りが強くなるお茶になります。

毎日のお茶の時間が楽しくなりそうです!!

そして、茶葉の天ぷらもいただきました。

実は私も初めて食べたので、どのような味かドキドキでしたが、苦味はほぼなく、上品なお味です。
もっと手軽に手に入る食材なら、普及しそう。 美味しいです。

普段は、野菜が苦手な私の子供(3歳)も、自分が先程 採った野菜なので、バクバク食べているのが印象的でした。
ちょっとした体験が、好き嫌いをも変えてしまう。ということなのかな。

次は野菜の収穫のワークショップなんかも 子供たちに喜ばれそうですね。

最後は chabashira (チャバシラ)さんから、【あら茶】のお土産まで頂いてしまい、かなりお得なワークショップでした。

このワークショップ かなりおススメですので、来年 また開催するときは、是非お気軽にご参加くださいね。

近々、私たちが活動しているAND WOOL近くに民泊施設もできるらしいです。 

私は、ファッションデザイナーですが、良いデザインは良い地域環境からできるとも思っています。

その話はまたの機会に。。。




いいなと思ったら応援しよう!

村松啓市
いつもありがとうございます。活動を、もっと多くの方に知っていただきたいと思っています。いただいたサポートは、それを「伝える」このnoteページを充実させるために使わせていただきます。これからもどうぞよろしくお願いします。