社会人になる準備、仮面はまだない
先日見に行った高円寺の展示、テーマは「仮面」だった。この場合の仮面は、心の防衛のために外向けの顔を作ることだろう。
就労支援事務所に通うようになって、外向きの顔が必要になった。人と目を合わせて説明を聞いた後、異常なほど疲れるのだ。真剣ですというのを伝えるために、目力を意識して必死になる。昔から外向きに顔を作るのが苦手だった。学校でも、知らぬ同級生に話しかけられた時どう反応すればいいのかわからず固まってしまい、結果「無視された!」と騒がれたことも多々。
素のまま突撃すると疲れる、だから何か仮面が欲しい。前は常に正直に人と接するべきだと思っていた。しかし、大人になり始めて思うのは、皆外向きの自分をほとんど完璧に武装しているということ。そうか、常に正直でいる必要ってないんだ、仕事用の自分がいても良いんだと腑に落ちた。
キャラといっても良いかもしれない。どんなキャラで生きて行こう?仕事場(現在は就労支援事務所)ではあまりフレンドリーでいようとすると疲れるから、スンとするか。どんな態度が一番、不快に思われずかつ疲れないのか。
皆こういうこと、もっと早い段階で身に着けているんだろうなぁ。平日に週2日、就労支援事務所に通うことになった。早起きの習慣がつかめるまで、午後に限定させてもらう。これから、長い時間をかけて仮面を作っていく。そしたら、人の話を聞いただけで疲れたりしなくなるかな。
たぶん私にとって説明を聞くことは、ゲームのはじめの契約に関する細かい長文をまともに読むことに似ているんだと思う。スマホゲームだったら即飛ばしているし、長らく公的な説明を聞く場面は無かった。慣れの問題もある、明日は説明を聞く時、目の力を抜いてスンッとして聞いてみよう。疲れないかもしれない。
土日は終わった、平日が始まる。平日の始まりを実感するということは、私のお休み期間も終わりに近づいたらしい。