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日記、バイトのち下北沢
バイトの後、そのままの足で電車に乗って下北沢へ行く。無事乗り換えまして、16時41分に下北沢につくとな。
夜も下北沢で頂く予定になっているが(そのあとライブを見に行くのだ)、昼前から働いて腹が減っている。何か下北沢にしかないカフェに入ってケーキでも……。
下北沢を舐めていた。平日とは思えない人混みだ。どのカフェも狭く座席の数が少ないなか、ご飯どころへ流れるには早い時間帯でどこも人が溢れていた。この寒い中テラス席を利用する人もいた。
下北沢駅前を小1時間うろうろして、途中空腹に耐えられずファミマでハッシュドポテトを買って食べた。渋谷駅前のようにYouTuberが闊歩し、楽器を裸で持ち歩く老人や、そこかしこに座り込む単独行動の若者。
カフェの隣にひっそり置かれた誰でもどうぞのピアノの前に誰がが座り、冷風の中に軽やかなピアノ演奏が紛れて耳に届く。人混みの騒がしさに無理やり静かさを重ねたような街。ふーん、下北沢ってこんなところなんだ。
結局、珈琲館に入った。「なーんだ、微妙だな。さっさと読み終わっちまおう」と思って惰性で読んでいた小説が面白くなってきて、思いがけず良い1時間を過ごした。
途中、ちょっと外に出てお店の予約電話をした。最近は、こちらからかける電話なら嫌じゃなくなった。通話中うろうろする癖は抜けないけど。
22時半、ライブが終わった。ほかほかとライブハウスを出て、ゆっくり駅に歩いた。ライブハウスは音が賑やかしく、ミラーボールが回る。友達に1人、持病で大きな音や強い光がある環境にいられない子がいる。音楽に聴き惚れながら、ミラーボールの反射光を見るたびにその子を思い出して、今私は友達と来れない場所にいるんだと思った。少し寂しかった。
電車の中でスマホを見続けると酔う。酔っ払いおじさんの豪快ないびきを聞きながら休み休み文章を読んで書いて。
明日は1日中じゃがりこを食べながら小説を読む。楽しみだ。
今日はここまで。