光が無いと何もない。
映画館の後方中央の席から天井を見上げると、
細く光の筋が見える。
小さい頃、この光が妙に気になっていた。
一筋の光が、スクリーンに到達する頃には
色とりどりの物語として映し出されていることが不思議でしょうがなかったからだ。
映画館に限らず、「暗闇の中の光」というものが私は好きだ。
夜空に漂う星も、暗い海を照らす灯台も
孤独な部屋に灯すキャンドルも。
『エンパイア・オブ・ライト』
これが、これこそが『映画』。
『映画』を観た。
この作品自体がまさに「暗闇の中の光」のような作品で、一瞬で心を掴まれた。
人生はほとんど暗闇なのかもしれないけれど、
そこに照らす光は美しい。
映画って素晴らしいな。
さて、次は何を観ようかな。
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