私と母

母親みたいな性格の子が同級生に居たら、絶対仲良くなれないだろうな。

いつの頃からかずっと思っていることである。
母と私は正反対の人間だ。神経質で繊細、自宅の鍵すらも何度も確認しないと出かけられないような母と、大雑把で細かいことは気にしない、それなりになっていればオッケーな私。
私たちは、恐ろしく気が合わない。

性格だけではなく、好きな食べ物も服のセンスも行きたい場所も何もかもが違う。
本当に私は母から生まれたのだろうかと疑うレベルだ。

しかし、私たちは正真正銘の親子であり、一つ屋根の下で暮らす家族だ。
そして気の合わない私たちは数え切れないほどに衝突してきた。

衝突の後は、決まって誰かに思いの丈を語って聞かせたくなる。だが、そんなものを聞かされていい気のする人間はあまりいない。
ならばこうやって書き出して仕舞えばいいじゃないか、と思ったのだ。

これはそんな母と私の衝突の記録である。

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