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「自分にはこれしかないんです」と語る女子高生に涙した話

約1か月振りの更新です。
繁忙期を言い訳に書けてなかった…
がんばって更新していきます。

SCHのネタを貯めてたEvernoteが消えてしまったので
違う話を書きたいと思います。

3/22-24に東京へ。
目的は前回書いたマイプロジェクトアワードの全国Summitを見るため。
(30人程度の高校生といっしょにツアーを組んで参加してきました。)

岩手県大会は引率を兼ねて行っていたため、今回はじっくり見ることができました。

全国大会は予選・決勝(代表プレゼン)に分かれていて、
予選で4PJ、決勝で8PJを見てきました。

前にnoteで書いた通り、
自分で決めた課題を設定し、それを解決することを進めている高校生のプレゼン。
しかも500を超えるプロジェクトから選ばれた32プロジェクト。
(さらに1日目で32→8に絞られる)
プレゼンのうまさに関係なく、熱い思いをぶつける場がそこにはありました。

一番印象に残ったのは個人部門で文部科学大臣賞を受賞した女の子たち(姉妹)。
小児がんの治療過程で頭髪に悩む子供たちにウィッグを製作し無償で届ける活動をしているとのこと。
いわゆるヘアドネーションです。
(詳細+本人インタビューはこちらに)

正直プレゼン自体は「うまい」。(というか決勝上がってきてる子ら多分俺よりみんなうまい…。)
発表よりも、発表のあとの審査員の方からの質疑応答で本人たちの思いや苦しみが見えたなと思います。

質問はシンプルで、「活動を進めていく中で一番つらかったことは?」というもの。

「活動を広げていって、メディアに取り上げられるようになってから仲の良かった友達が自分の周りから離れていったこと。
先生や企業に断られるよりもつらかった。妹から『もう活動をやめよう』という話もされた。
けど、自分からヘアドネーションを取ってしまったら何も残らなくなってしまう。
メディアに出たこともあって髪の毛を提供してくれる人もいたため、その人たちの思いも持って頑張ろうと思った。」

若干ずれはあるかと思いますが、要約するとこのようなことを話していました。

個人的に、年齢関わらず自分の人生の中の原体験が強い人はその後の活動の継続性も強いと思うんですよ。自分が当事者であることが多いから。
例えば、自分が貧困家庭で育った経験があるから子ども食堂を広めようとしている人とか、
不登校の経験があったから不登校支援を行おうとか。

でも彼女の場合、自らが小児がん患者ではなく、(身内の方がガンで亡くなったことが原体験)
「世の中がこうなったらいいのにな」「なんでこうなってないんやろ」という違和感が原体験になってると思います。
(「自分で意思決定できる人間を育成する」ことを目標にしてる自分もこのタイプやと思ってる)
自分が当事者じゃないんですよね。
なんで、やんなくても多分社会は問題なく回ってしまうし、
「別にやらんくてもよくね?」「できたらいいけどしゃーないやん?」と思われてしまいがちだと思います。

と僕は思ってるんですけど、
その中で「自分からヘアドネーションを取ってしまったら何も残らなくなってしまう」と断言した彼女を見て、
今、俺、ここまで強く思って仕事してるっけ?」と思ってしまい、
気づいたら泣いていました。27歳アラサーが。

この仕事してると、
よく中学生や高校生に気づかされることは多いんですが、
思いっきり頭殴られる出来事でした。

気が付けば4月。岩手生活も2年目に入りました。
がんばっぺし俺。

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