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英語力ゼロから現地校へ~ロンドン駐在記 #8『入学間近の息子のはなし』

◉久しぶりに幼稚園を思い出した夜

8月〇日 
 ベッドに横になりながら幼稚園の話をたくさんたくさん思い出しては話してくれたピヨ君。○○○○幼稚園に戻りたいなあ、さきこ先生とはると君と遊びたいなあって。切ない、ママもちょっと恋しい。
 そして子供たち二人は、新学期の学校の話をしている。
ピヨコがピヨ君に色々教えてあげています。食堂(カンティーン)のことや自己紹介のこと。ピヨ君もいよいよ自覚してきたのか、一生懸命聞いてるよ。質問もしてる。かわいい、がんばれ。

我が家のピヨ君

8月〇日 
 今日から我が家の両隣りは2週間のバカンスで不在。不在の間、彼らのネコ達のお世話は一体どうしているんだろう? さっきもネコ見かけたけど、、、???

◉母、大ショック! 息子の宝物をなくす。

8月〇日 
 日本人のお友達と楽しく遊んだ一日の帰りに、ピヨ君がリュックをバスの中に置いてきてしまったことに気づく。お気に入りのミニカーだとかおもちゃだとか、宝物がパンパンに入っている黄緑色のリュック。「子ども守り」も付けているリュック。
これからスタートするschool生活の「心の支え」になる宝物が一度になくなっちゃった。どうしよう。

 こんなとき異国での辛さ、不便さ、自分へのはがゆさを感じるのです。どうしたらよいか分からなくなってしまう。ただ焦るばかり。日本にいればできるはずの処理能力が、ここ、異国では完全にストップしてしまう私。言語の壁。。。自信の欠如。。

8月〇日
 今日は私の英語レッスンの日。昨日の話をすると私の落ち込みを心底共感してくれたChristineが、すぐにE3のlost propertyに電話してくれました。よく探してもらったけど残念みつからない。でもここまでしたからあきらめよう。
 また同じようなトラブルが起きたときに対処できるようにlost propertyの連絡先と問い合わせの仕方を教えてくれました。スタッフと話していて英語が伝わらない、又は聞き取れなかったときには、「私の携帯にかけるように言っていいからね」と言ってくれて、その言い方までもメモしてくれました。クリスティーヌ、ありがとう。
“すぐそばにいざという時に頼ることができる外国人がいる”
このことがわかって、心からホッとしたのです。

8月〇日 
 今がロンドンの洗礼を浴びているときなのかな。何もかもが壁にぶちあたりしんどい。そんなとき、いつもピヨコが応援してくれている。
ありがとう、母ちゃん負けるな!!

◉息子、4歳になる。

8月〇日 
 今日からピーターラビットに会いに、ワーズワースの世界を感じに湖水地方(Lake District) へ。我が家はこちら流の2週間ホリデー!ではなく2泊のホリデーでした(笑)
 車で5hかけて着いて最初に向かった場所が、ローラアシュレイのホテル。ここでイギリスでお初のアフタヌーンティーをいただきました。私はシャンパン付きで。
 そのあとピーターラビットのアトラクションに向かい、子どもたちは記念にピーターとピーターママのぬいぐるみをそれぞれ買ってもらい大喜びです。
 ところで, 旅行中のピヨ君はオムツをはかされています。
「お兄ちゃんなのにオムツ…やだよ!」って微妙な顔。もうすぐ4歳だもんね。

本場のアフタヌンティーのボリュームに驚きました。

8月〇日  
旅行二日目。今日は蒸気船にのりました。レイク地方の美しい湖、山々、緑、丘、羊や牛の群れ、雨、霧、すべてを五感で味わいました。
 あした4歳になる夜にピヨ君、パパと話していました。
「4歳になりたくない、まだ死にたくないもん」
「ママ、何歳まで生きれるの?」「100歳だよ、今は」と話したとさ。 

8月〇日 
 ピヨ君4歳になりました。さあ、これからお兄ちゃんになっていくね。おめでとう!!!
 旅行最終日は、行きたかったHill topへ。ピーターラビットの生みの親、ビクトリア・ポターが住んでいた農園。この場所に行きつくまでにまず時間がかかりました。でもこの場所で素晴らしい眺めを見られて、来てよかった。それから5hかけて車で帰宅。お疲れ様、パパ。

8月〇日 
 夜おかたづけをピヨ君が一人でいっしょうけんめいやっていました。ママとピヨコがシャワーを浴びている間に。
ママ「すごいね、一人でかたづけたの?」
ピヨ君「こんなにやったからごほうびなんかちょーだい。おかしちょーだい、明日のおやつはたくさんね」
ママ「えっ!そういうことはしないよ」
ピヨ君「じゃあ、そうじゃなくて、たくさんほめて! 大きな声でほめて!」だって♡♡

◉ドアノブにまだ手が届かない息子。

ドアノブの高さにご注目!

 ある日、カシャカシャ音が続くから何かと思ったら、息子がドアを開けてほしくて助けを呼ぶ音でした。
 これがかわいくて、毎回笑って開けてあげると、
「笑わないでよ!(# ゚Д゚)」
当然のごとく、お姉ちゃんもけんかをするとすぐにドアを閉めるわけで。
「ドアしめないでよ!」
あわれな息子よ。
「早く大きくなりたいからいっぱい食べるんだ!」
そう宣言してフィッシュアンドチップスをぱくぱく食べています。

 ピヨ君のschoolデビューはもう目と鼻の先です。本人もそのことを自覚しながらすごしていた夏の日々でした。お姉ちゃんに続き、新しい世界にとびこめ!(#9に続く)。


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