夜空ノムコウ/スガシカオ

ド世代です。SMAPがこの名曲を歌い聴かせてくれました。ヨシ。

主人公はとてつもなく悲観的なのかただ人生経験を積み上げただけなのか、この曲では2通りの解釈ができる。僕はここが語りたい。
「あのころの未来に僕らは立っているのかな すべてが思うほどうまくはいかないみたいだ」の部分である。きっと曲中ずっと主人公が引きずり続けている「君」がいた頃思い描いていた未来に果たして自分は立っているのか、と思い返し、全てが思うほどうまくはいかない。と悟る箇所だが、この部分は果たして思い描いていた全てが理想通りにいかなかった、と言いたいのか思い描いていた全ては理想通りではなかったものの、数個は理想通りであったのか。個人的には、曲中ずっともういなくなった「君」について懐古していたり、「悲しみっていつかは消えてしまうものなのかな」と言うところから思い描いていた「君」との幸せな生活は終わってしまい、すべては思うほどにうまくはいかなかったと思い返しているのだろうと思う。やはり確実だと思い込んでいた「君」との幸せな生活との訣別は主人公の心に深い傷をつけており、結局何もかもがうまくはいかないのだと思い込んでしまった主人公の心のつぶやきがサビにある「あれからぼくたちは何かを信じてこれたかなぁ」に現れているのであろう。全てが思う通りいかないと知って何も信じられなくなり、「マドをそっと開けて」みたりしている。ちなみに僕はここも比喩のようなものだと思っている。そっと開けたマドは主人公の心の壁を、「雲のない星空」はこの先待っている明るい未来を示しているのだろう。「夜空のむこうには明日がもう待っている」はまさにそういうことなのだろう。あまりに落胆していてもいつかは雲ひとつない明日が来るのである。と言いたいのだろう。

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