昭和ゴージャス・閉館したホテル ニューアカオの終焉を見てきた話〈後編〉
まさかの後編つくっちゃった。
前編記事はこちらになります。
ACAO OPEN RESIDENCE#5 後編
ニューアカオの低層階にも昭和へタイムスリップしたような感覚になれる場所が沢山ある。
誰もいない、自分だけの足音が響く空間に少し恐怖を覚えた。
1階 ハイカラ写真館
営業当時、ここはドレスレンタルと記念撮影が出来る場所だった。
2階 ゲームコーナー
ハイカラ写真館の近くには温泉施設によくある昔ながらのゲームコーナーがある。
以前、友人らと金魚掬いのメダルゲームで白熱した思い出の地。
店員さんも笑うくらい大人の力(お金)を使って楽しんだ。
もう一度ここであの金魚掬いがしたかった。
なまず、釣りたかった。
2階 カパルア・プール
ゲームコーナーを進んだ先、プールに辿り着いた。見知らぬ場所だ。
調べたところ、このプールは一年中利用できる温水プールだったが、老朽化が原因で2018年9月30日をもって閉鎖されたらしい。空気が冷たい。
しばらく人を入れてないからか、
寂れた空間がどこか異様で前に進むのがちょっと怖い。
プールに差し込む光が切なくも綺麗だった。
滅多に見れない光景を目に焼き付けてプールを後にした。
1階 青い通路
ハイカラ写真館の横の通り。
窓の外には海がすぐそこにある。
打ち寄せる波を見ながらこのホテルの立地の凄さを再確認した。
この階段を登ると一瞬にして景色が変わる。
ニューアカオのそんなところが好き。
2階 赤い通路
真っ赤な絨毯が印象的な赤い空間。
ランウェイを歩いてるかのような気持ちになった。
通路までこんなにもゴージャスなんですニューアカオ。すごい。
2階 メインダイニング錦
ついにやってきた。
ニューアカオのシンボルともいえる場所。
ここはローマ宮殿をイメージした作りの食事処。
映画のセットのようなクラシカルな造りは何度来ても圧倒される。
歩いていると不思議な扉に遭遇した。
ひとつたりとも見逃したくない。
隅々までみたい。
開けてみた。
!
実際は写真よりも暗くてめちゃくちゃ怖かった。
真冬のホラー体験…。
展示を終えて
以前宿泊した時とは真逆の、静寂に包まれたニューアカオは冷たくて寂しくて儚くて美しかった。寂しげな青色も印象的だった。
前回の特別展示「Standing Ovation 四肢の向かう先」に比べて、今回は規模も小さく見れる場所も少なかったけど、このような時期ということもあり人が本当に少なくて、ガランとしたニューアカオを切り取ることができた。
ひとつだけ、今回スイートルームの展示が無くて見ることが出来なかったのはやっぱり残念だったけど。
会社名も大好きだったあのロゴも変わってしまったホテルニューアカオ。
宿泊施設としてのニューアカオは終わってしまったけど、こうして取り壊さずアート展示会場として、このホテルが好きな人達のために未公開の施設含む館内に、立ち入る機会を与えてくれている。とても嬉しい。
また入れる機会があるなら何度でも足を運びたいと思う。
この展示イベントは熱海経済新聞の記事によると来年度以降も開催を計画しているという。
みんなが大好きだったニューアカオ。
今後の展開も楽しみだけれど、でもやっぱり、また宿泊施設としてのニューアカオに来たいと思った。
素人には経営の大変さはわからないけど、いつかまたあのシャンデリアに灯が灯る日が来ることを願っている。
ありがとう、ニューアカオ。
おやすみ、ニューアカオ。
展示の基本情報
おまけ
アカオの可愛い床シリーズ総集編
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