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2つの異世界

 たまごっちについて調べているはずが、いつの間にかデジタルモンスターのことを考えていた。この二つの世界には、ただならぬつながりがあるように思える。

 たまごっちとデジモンは、どちらも卵から生まれ、育成の過程や環境によって成長後の姿が変わる。そして、適切な世話を怠れば、やがて死に至る。

 しかし、その生きる世界は大きく異なる。たまごっちは、地球とは別の「たまごっち星」で平和に暮らす。一方、デジモンは「デジタルワールド」という仮想空間で、果てなき戦いを繰り広げている。

 興味深いのは、両者の世界に共通する文字だ。デジモンの世界では「デジ文字」として知られるものだが、たまごっちにおいても酷似した文字が使われている。しかし、たまごっち文字に関する公式な情報にはとうとう辿り着けなかった。

 たまごっち文字は以下から確認することができる。

 両世界をつなぐ存在も確認できる。デジモンの「ナニモン」は、別次元のデジタルワールドから来たとされる。ナニモンの通称は「OYAJI」。これは、たまごっち世界の「おやじっち」と極めて近い。ドット絵を見比べても、その類似性は明白だ。

 おやじっちは、たまごっちのアダルト期から成長して現れる隠れキャラであり、デジモンにおける完全体のような存在といえる。しかし、デジモンの世界ではナニモンは成熟期に分類される。この差異をどう解釈すべきか。

 もし、たまごっちのアダルト期がデジモンの成長期に相当するとすれば、たまごっちは想像以上に高い戦闘能力を秘めているのかもしれない。デジモンの成長期であるアグモンですら、火炎を吐く。その上の成熟期、完全体、究極体ともなれば、戦闘力は計り知れない。ナニモンは別次元のデータを取り込み、デジタマモンに進化を遂げる。ならば、たまごっちの進化にも未知の可能性がある。

 デジタマモンの必殺技『ナイトメアシンドローム』は、デジモンの生命活動を停止させる。ならば、たまごっちにも同じ効果をもたらすのだろうか。

 この二つの世界は本当に別々なのか。それとも、同じ起源を持ち、何らかの理由で分岐したのか。あるいは、共通の文明が外部からもたらされたのか。

 たまごっち星は地球と同じ次元に存在する。もしそうならば、たまごっちの世界は私たちがいる世界とは別の並行世界にあり、その電脳空間にデジタルワールドが広がっていると考えられる。

 だが、情報が少ないため、説明がつかないことも多い。むしろ、デジタルワールドの宇宙空間のどこかに、たまごっち星が存在している仮説も捨てきれないのではないか。

 二つの世界は、思った以上に近く、そして深く交わっているのかもしれない。

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