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PIGGY(ピギー)映画レビュー。ひとりで抱え込んでたら大変なことになる!!

血が苦手なんです。
自分の指がちょっとだけ切れても、血を見るのが嫌なんで、たくさんのティッシュで押さえたまま、絆創膏を貼るのもためらいます。

当然ながらホラー映画はあまり見ません。
注射のシーンとかも必ず目をつぶっています。
(現代怪談をBGMの代わりに流してるくらい怖い話は大好きなんですけど)

でもでもしかし。
PIGGY /ピギーを見(てしまっ)たので、レビューします!!

PIGGY

ネタバレとか嫌な表現とかもあるかもしれないので
ここからは先は自己責任で!!

お願いしますっ!!

無駄にスクロールさせてしまってすみません。

こんなもんかな。

ピギーの感想

主人公は、自分でも太っていることを気にし始めたお年頃の女の子、肉屋の娘、サラ(ラウラ・ガラン)。けっこう太い体をしてるので、周りから「こぶた」的な感じのあだ名を付けられていて。

なんかサラに粘着してイジメる3人の女の子がいるんですけど、あいつらマジ最低で。肉屋で働くサラ親子の写真をSNSに「子豚3匹」みたいなことを書いてアップしたりするんですけど、それをお年頃のサラはエゴサしちゃって悔しい思いをするんですよ(悲しみに暮れながらうっかり「いいね」しちゃったりするのが、現代あるあるでした)。

そんなある日、誰もいないプールでサラが泳ごうとすると、実は男の人が一人潜ってて、びっくりして。それと同時に、いじめっ子の3人の女の子が通りかかって。で、男の人は帰って。サラは女3人に溺れさせられたりして。洋服まで盗まれたんでビキニで家まで帰らなくちゃいけなくなって。泣きながら帰ってたら陽気な男達にからまれたりして。もう、そのシーンが、かわいそうでかわいそうで。

見ながらもう、はらわたが煮えくり返っていました。くっそーまじむかつくあいつら!!

てか、レビューってむずかしいですね。
見たことを書くのってむずいっす。
いやほんと尊敬します。

んで、そっから、いろいろ起こって。
いや、めっちゃむかついたけど、そこまでされなくても、、、、ってことが起こりまして。

さあ、どうするサラ、通報するか見ないふりするか。

みたいな話でした。

たぶん、あえてだと思うんですけど、血なまぐさい感じとかは良い意味でチープな感じだったし、グローーーいっぽい展開も「取り乱してもそうはならんやろ」と思うような神話的な(ギリシャの農耕神クロノスが自分の子どもたちを喰らうみたいな)良い意味でぶっ飛んだ感じだったので、あまり怖さは感じませんでした。ラスト数分はほんと嫌だったけど。けっこう細かいとこは見てません。目をつむってたんで。

隠せば隠すほど面倒になっていく


ちょっと僕が中学生の頃の話をしてもいいですか?
家庭科の授業で、家庭科室に移動した時の話なんですけど。

当時の家庭科の先生めっちゃ怖くて嫌だったんですけど、家庭科室に行ってみたら何故か美術の先生(優しくて弱そうなおじさん)がいて。なんか急遽交代したみたいで。

恐い先生がいないから安心して家庭科室の調理道具のあれこれを触ってたら、お玉の柄が取れて、壊してしまって。

やば!!って思って。
正直に言うか?誰にも見られてなかったらこのまま戻して知らないふりをするか?って一人で葛藤してたら。

横に代理の美術の先生が来て、「どうした?」なんて言うもんだから。観念しようと思ったけど、まだ策はあるかもしれないと思って。怒られない方法を探す時間が欲しくて。ごにょごにゅごまかそうとしてたんだけど。

「その手を見せなさい」と言われ。
観念して壊れた柄を差し出したら。
その先生、なんて言ったと思いますか?

「物には必ず壊れる時が来る。物が壊れるのはしょうがない。修理できれば修理するし、出来なければ寿命だ。形あるものはいつか壊れる。」
と言い、続けて
「壊してしまったとしても、しょうがない。でも、壊れたことを隠すとどうなるか、分かりますか?」
なんて聞いてきたんです。

隠すとどうなる?
「怒られる?」
と私は答えたんですが、美術の先生は

「めんどくさくなる」

そう答えたんです。

「隠すとこじれたり、こんがらがったり、追求したり、また嘘ついたり、手間が増える。とてもめんどくさくなる。」

たしかに。
中学生だった私は納得しました。
それまでも、大人に内緒にして、こじれて面倒くさくなった経験がたくさんありました。
あ、シンプルなのがシンプルなんだ。
シンプルイズシンプルなんだ、と気付かされました。

サラを見てたら、自分のそんな話を思い出しました。

救いを求める権利は誰にだってある

この映画の主人公、サラも最初は、自分をいじめた人に起こる惨劇を、当然の報いと思っていたのかもしれません。黙ってやり過ごせばどうにかなると思っていたのだと思います。

バレなければ元の生活に戻れる日が来る、そう漠然と信じていたのかもしれませんし、自分に自信が持てないサラは、この後に及んで、自分がいじめられていた事実を世間に知られるのが恥ずかしかったのかもしれません。

でも、めっちゃ、こじれました
どろっどろの血まみれになってしまいました。

「いじめを大人に相談した結果、”先生達にチクった”と言われたりして、さらに居心地が悪くなった」なんて話を聞くことがありますが、そんな時、この映画を見せて、

「そのくらいで済んで良かったよ。大人に言わなかったら、マジもっと悲惨になってたかもしれんよ」ってことを伝えたいな、と思いました。

それと。もし、自分だけが我慢してたらいいや、なんて大人に相談するのをためらっている人にも見せてあげたいと思った映画でした。

「どんなに自分に自信が持てなくても、あなたには救いを求める権利がある」ってことも伝えられたらいいな、と思いました。

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