日本の20代ビジネスマンが「ゴリラ」になってはいけない”納得”の理由
① 日本語が喋れない
ゴリラは喋るのが苦手なので、音声言語で意思疎通することができません!
チンパンジーやゴリラが画面に表示された物体を指さしたり、スクリーンをタップしたりするシンボルを用いた実験では、早い段階で多くの成功が得られた。しかしかれらに、人間のように声でコミュニケーションする方法を教える取り組みはことごとく失敗した。たいていの霊長類は、人間の身振り手振り(ジェスチャー)をまねたり、人間のトレーナーに反応して音を出したりすることは得意だったが、人間の言葉をはっきり発音することはできなかった━━
タッチパネルのシンボルをタッチすることはできるので、メールやチャットツールで絵文字を使って会話すれば問題ありませんが、ビジネスによっては言語が使えたほうが圧倒的に有利なこともあります。自分の可能性を広げるためにもゴリラになるのはやめたほうが良さそうです。
② 出世できない
ビジネスでは最低限のマナーを守らなければ、常識のない人として扱われてしまい、上司や同僚から信頼されません!
逆に礼節ある態度をとれば、それだけで有能なリーダーと見なされやすいようです。
あるバイオテクノロジー企業を対象とした調査では、周囲から礼節ある人とみなされている人は、無礼だとみなされている人に比べ、「リーダーにふさわしい」と評価される可能性が2倍になるという結果が得られた。
また企業内での業績も約13パーセント、礼節ある人のほうが高いというデータもある。自分が礼節ある人間であるという証拠を見せると、周囲の人に有能なリーダーと思われやすくなるということもわかっている。7万5000人以上を対象とした国際的な調査では、優れたリーダーとみなされている人の多くが、他人から「思いやりがある」「協力的」「公平」という評価をされているとわかった。
ビジネスマンとゴリラでは礼節の示し方が違うので、礼節を示すために毛づくろいしても伝わらないことがあります。
出世が遅れてしまい、シルバーバックになったのに有能なリーダーと見なされないなんてちょっと辛いですよね。
③ 食事が合わない
現代のビジネスマンは一定のタンパク質量を摂取するため、過剰な量の糖質・脂質を摂取するのに対して、ゴリラはその逆の傾向があるようです!
ゴリラは1年のうち、炭水化物豊富な果実とタンパク質豊富な葉が手に入る4か月は、タンパク質19%という好みのバランスの食餌を選ぶことができた。だが果実がほとんど手に入らない残りの8か月は、タンパク質比率が31の葉だけの食餌を摂るしかなかった。
~中略~
果実が少ない森林に住むマウンテンゴリラは、炭水化物と脂肪から十分なエネルギーを得るためにタンパク質を過剰に摂取し、そしてクモザルとオランウータンはヒトと同様、一定のタンパク質摂取を維持しつつ、脂肪と炭水化物の摂取量は果実の入手可能性によって変動するに任せている。
飲み会や会食などでは、パスタやアイスクリームなどの「糖質・脂質が多くてタンパク質が少ない食べ物」がよく出されますよね!
ゴリラになってしまうと、そういった場所ですぐに糖質・脂質が満たされ、十分な栄養が取れないかもしれません!
毎朝タッパーに果物・葉っぱ・昆虫を入れて持ち歩くのも面倒ですし、お店で持ち込んだ食品を食べると非常識に思われてしまいます。
④ 想いが伝わらない
若いビジネスマンにとっては仕事も大事ですが、私生活も充実させたいですよね!
人間はオスメスどちらからも求愛行動し、シャンパンタワーなどを用いて1:1のつがいになるのが一般的ですが、ゴリラは違うようです!
かつて150万円のタワーを建てたあおいさんは、自身の経験を踏まえ、姫にとっての「シャンパンタワー」の存在をこんな風に解説する。
「姫様にとってタワーとは、担当を輝かすことができる最高クラスの行為で、ホストクラブでできることの中での”花形”の位置にあります。ブランデーのバカラ・クリスタルボトルのように、シャンパンタワーと同額かそれより高い『飾りボトル』もありますが、値段がどうこうという話ではありません。タワーは”特別”なんです。そもそも、タワーは姫の誰もができることではなく、担当が一番信頼してる姫にしか頼むことができないもの。ですので、ホス狂いたちにとって、一番かけがいないものなんです」
ゴリラは一夫多妻制の群れを構成することが多いようです。人間のオスにとっては羨ましい限りですね!
ゴリラの求愛行動は人間とは少々異なり、ドラミング、フンを投げる、大声を上げるなどがあるようです。マッチングアプリで出会った人に対してフンを投げても、印象に残らなければハーレムに参加してもらうのは難しいでしょう!
⑤ 人権がない
人権の定義にもよりますが、日本ではゴリラに人権はないようです!
「人権」の内容をめぐる議論
では、有効な法律の前提条件となる「人権」とは何であろうか。これを明確に定義することもまた難しい。たとえば「人権は不可侵である」といわれることがある。しかし別の論者は、「人権も社会的な権利である以上、一切無制約ということはあり得ない」と、前者と矛盾する主張をする場合がある
~中略~
出発点となる定義を定めることはもちろん可能であるが、その定義は「私はそうは思わない」という反論や批判に常にさらされ、一義的な定義を共有することが事実上できないのである。
法律は人間中心主義的に定められているので、人権の無いゴリラは基本的に保護されません!(ペットの犬猫は、所有者の「物」として扱われますが、あなたはペットでも所有物でもありませんよね!)
ゴリラには当然投票権もないので議会制民主主義ではこの問題を解決することはできませんね!
まとめ
いかがでしたか?
どうやら日本の20代ビジネスマンがゴリラになるのはやめたほうが良さそうです!
この地球には多様な生き物たちがいます。それらの習性や行動は多くの示唆やインスピレーションを与えてくれますが、それがそのまま根拠になるわけではありません!
ライオンがシマウマを食べる習性があることと、現代の人間社会で経済的・政治的な強者が弱者から搾取することは何の関係もありません!
自分の主張したい説に沿うように意図的に生き物を選択し、さもそれが「自然で、倫理的に正しいこと」であるかのような説明をするのは間違っています!それらの行動は現代の人間社会とは全く異なる形態・環境・習性の上で成り立っていることを忘れてはいけませんね!