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本命の言語がなかなか勉強できない理由

ちょうど去年、2023年か。

私がモンゴルに4ヶ月いる間、三菱電気のコラムにマルチリンガールさんの考えを載せて欲しい。という依頼が。

私にはこういった依頼が全然舞い降りてこないので正直びびったが、そもそも会社は違えど、三菱UFJ系の職場には二つくらい働いていたこともあるし、その記事を依頼した会社が私が以前働いていた東京駅前のビルの隣?だったこともあり、かなり親近感が沸いた。

さて、上記の記事は他の関連会社のインタビューアーから依頼がきて、その担当の方からオンラインでインタビューを受けたのだけど、当初予定されていた1時間から2時間に伸びることに。

担当の女性は私より全然若い感じがした。で、上記の記事には当たり前のようなことしか書けてない(私が言いたかったことを書いてしまうと、みてる人たちは幅広い年齢層なので・・)。

で、この女性とのインタビューの中で私は以下のことを語った。

つまり、多くの人は自分の好きな言語を学べていないっていうことである。

これだけ聞くと変な感じがすると思うので、以下わかりやすく3つくらいにまとめて書いていきたいと思う。


①本命の言語とは

本当に学びたい言語のことである。それが英語。という人は私的には少ないのではないだろうかと思う。

例えば私の場合、17歳に初めて韓国に海外旅行に行き、ある意味、それが本命言語となったが、その後、英語をちゃんと磨き上げないと就職できない。ということや、英語+中国語みたいなスキルがないと生きていけない。という若い時の葛藤から、英語と中国語を優先させて、この二つを使う職場で言語力をさらに磨いた。

今は韓国語というよりはモンゴル語やキルギス語にそれがとって変わっている状態なのだけど、今の私でさえ、これらの言語に集中する時間をとるのが難しい。


②実用的ではない

私は実用的ではないものに面白さがある。と思っているのだけど、実際に今私がモンゴル語やキルギス語を真剣に勉強できる理由の一つは、言語を教えている仕事をしているからというのもある。

もしこれが職場生活で言語以外のことをやっていたら、おそらくまとめてこんな実用的でもない二つの言語を勉強し続けることは不可能なのではないか。

つまり私が20代の頃に経験したように、多くの人はまず英語をやらなければならない!ということになってしまうので、基本的にはそことの葛藤をまずクリアしなければならないと思う。


③英語をクリアした後に見える世界

記事とは関係ないが、ビシュケクにあった広告。


英語が本命だったという人も確かに多いが、おそらく多くの人は英語なんか世界中で使われてなければ勉強していない。

Kドラマが好きだから韓国語だけ勉強して韓国語のことだけ考えてたい。フランスはオシャレな国だし、米語の雑音的なやかましい言語よりもフランス語の優雅な響の方が好きなのでフランス語を第一外国語としたい。などこだわりがあるはず。

けど、我々は今、英語をメインとした世界で生きているので、多くの情報は英語でまずどんどん入ってきて、それがインフルエンサーなり記者なりが翻訳して日本語圏の記事にも出回ってくることがほとんど。

この英語をクリアというのは、リーディングのみに絞った場合、文法の徹底把握と、OXFORD3000単語(CEFRのB2くらいまでの語彙)である。

文法(あらゆるものを含む)や文章構成のことがわかると文章がスラスラ読めるようになるし、どの言語でも構成はほぼ同じ。

逆にそれ以上勉強しても伸びている感覚もないし、上記のみで大体の意思疎通がとれるので、そうなった場合、本命の言語にいけばいいと思う。


④私の場合

2024年現在、アラビア語とロシア語、フランス語あたりの難関言語がこの4-5年の取り組みでだいぶ片付いてきた感があり、今年こそ、モンゴル語とキルギス語にもっと時間使いたい🥺。と意気込んでいるところである。。


⑤本命の言語探せ

4年目くらいくらいになる英語の生徒さんに、数万円くらいするヒンディー語の辞書を買うくらいヒンディー語が好きで、私のとは別にヒンディー語のレッスンなども受けたり、インドには20回以上行っている人がいる。。

この方は、ヒンディー語をやりたいからとにかく英語をなんとか終わらせたい!という意気込みで入ってきたが、今現在インド人訛りの英語だった彼女の英語は米語の太い発音になり、最近はヒンディー語に費やす時間も増えてきている。

このように人それぞれ自分の理想の地、関心があり、私はその本命の言語を探すべきだと考えている。できれば英語以外でね。





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