【解決方法】メール誤送信を防止する
メール誤送信は、ダメージが大きいのに発生頻度が高い
メールを誤って意図しないひとに送ってしまうことは、誰しも経験したことがあるのではないでしょうか?
メールの誤送信は、場合によっては社外秘の情報を社外に流出させたり、競合関係にある得意先に見積書を送ってしまったりと、ダメージが大きく、また発生頻度も高いハイリスクです。
一方、社内の別のひとに誤送信する場合もありますが、比較的ダメージは少ないと考えられます(下図)
これまでのよくある対策
私が見たことがある対策は次のようなものです。
・送信前にメールアドレスをよく確認する (根性論…)
・送信前に「送信してもよいですか?」と確認がでる。(「はい」と押すだけ…)
・送信前にメールアドレスリストを並べて「送信先は大丈夫ですか?」と聞く。(10人くらいのプロジェクトで毎回確認?)
・送信前に上司などの承認を得る(いないとメールが遅くなり、また、メアドまで見ます?)
・送信後に送信キャンセル時間がある(間違ったことを気づけます?)
いずれも、突っ込みどころ満載(^^;
私は、こんなシステムで回避しました。
私は次の機能をプログラマに頼み、メールソフトに着けてもらいました。
・メール送信時、メール送信先(To, CC, BCC)のメールから、@の右だけのリストを作る
・そこから、メール送信元(差出人、From)の@の右と同じものを省く
・もし、結果としてリストがなしになったら、そのまま送信する
・リストがあれば、それを確認画面に出して、「こちらのドメインに送信してよいですか?」と聞く。[OK]ボタンを押して送信。
この機能のメリット
この機能のメリットは下記です。
〇社内だけのメールのとき
・ 社内だけでやりとりするメールでは、@の右は、送信先、送信元とも全部、同じなので、確認画面が出ず、即、送信されるので早い。
・ 社内だけのつもりで送ったメールに、万一、社外のひとが入っていたら、確認画面が出るので「出ないはずなのにあれ?」と気づく。
〇社外のひとが入っている場合
・ 社内外のプロジェクトメンバーでメールをしているとき、大人数でもドメインの数≒会社の数だけしか確認リストが出ないので、何度もやりとりしていれば、「リストが2社なのでOK」と数だけで早く送信できる
・ 万一、違うひとが入ったら、リストの数が違うので、すぐに気が付く。
実際、この機能で、数回、誤送信を防ぐことができました。
メールソフトやMA、CRMツールの標準機能に
この機能は、実装していてもほとんど邪魔にならず、メールソフトの標準機能に搭載しておいてもよいと思います。
また、昨今、増えている、MA(マーケティングオートメーション)やCRMツールからメール送信するときも、送信ボタンのあとにこの機能が働けば、違うお客さんに失礼なメールを送ってしまうことも、高い確率で抑えられます。