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「Someone Who’ll Watch Over Me 〜私を見守ってくれる人〜」

作:フランク・マクギネス
翻訳:常田景子
演出:松本祐子
出演:木津誠之、川辺邦弘、成田裕生
劇場:文学座アトリエ
観劇日:2024年9月28日(土曜)13:00〜

文学座有志による自主企画公演。
アイルランドの劇作家の実体験をもとに書いた作品だそう。
1990年代の初頭、レバノンで監禁された3人の男の、閉塞された空間の中でのやり取りを描いた作品。アメリカ人の医師アダムと、アイルランド人ジャーナリスト、そしてイギリス人の教師。窓がなく、時間の経過もわからず、いつ解放されるかもわからず、明日殺されるかもしれない。そんな極限まで追いやられるような状況です。面白そうですよね。
演出の松本祐子さんは、2006年にもこの作品を演出したことがあるそうです。それを自主的に再演したいと思ったわけですから、相当思い入れがある作品なのだと思います。

でも、申し訳ございません。
僕には、その思いは伝わりませんでした。

ワクワクしたのは、劇場に入るときに配られたチラシに書かれていた解説だけで、実際の舞台からは、緊張感を感じることもなく、3人の宗教観や社会背景など、わかりにくい部分もありました。

演出の松本祐子さんは、大学時代の後輩。
大学時代の友達5人で観に行きましたが、
僕だけでなく、みんな物足りなさを感じていたようです。

でも、演劇通の人たちの劇評を見ると、
ものすごく評価が高いようですね。
演劇は、好みもあるし、観る人によって評価は変わるのは当然なのですが、
最近ね、みなさん甘いなぁという気もしています。
おもしろくなかったら、はっきりそう言ってもいいと思うんですよね。
作り手だけで盛り上がって、満足している作品が増えているような、そんな気がします。

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