【むくをの学年会】働き方改革①
私は昔、「世界で1番嫌いな会議は、学年会だ」と公言していた時期がある。
その当時の勤務校では、学年会というと4~5時間は当たり前。担任それぞれが「学級提案」というものを書いてきて、次の月の見通しを学年職員に提案しないといけなかった。それを1クラス約1時間も検討をする。5クラス前後あるので、5時間。
当然、「学級提案」を書くにも一筋縄にはいかない。誰を、どうしたいのか。なぜそう考えるのか。その生徒の現状は。どんな方法で指導するとよいのか。。。中途半端なものをもっていくと、みんなにコテンパンにされる。
とにかく、月予定に「学年会」という文字を見るだけでイヤな気持ちになったものである。
だから、私が学年主任になって始めに思ったのは、「どうせなら、みんながやりたいと思う学年会にしよう」ということである。
その第一歩に「会議の選別」を行った。
会議の種類を、「相談」「打ち合わせ」「検討」どれに当てはまるのかを吟味し、徹底的に分けることである。この3つの違いは、開催人数と目的にある。
「相談」は、1体1で行うものである。その方がより具体的なことを話題にできるし、色んなことを言われて、ブレブレになる心肺がない。
「打ち合わせ」は、すでに大筋が決定している
ものをブラッシュアップしていくことである。基本的には関わる全員が参加した方がいいが、会の前に事前情報を共有しておくことが大切である。
「検討」は、是が非か、やるべきかどうかなど、これからの話し合いの土台を決める場である。なるべく決定権をもった人物に参加してもらわないと意味がない。
今までの学年会では、これを分別なく行っていた。そのためある意味、他の人の時間を奪っていた会議もあった。先に紹介した5時間にも及ぶ学年会もまさにそれ。信頼する誰かに「相談」していれば、1時間で終わったはずの会議である。
働き方改革が叫ばれて久しいが、無駄なものをどれだけなくしていけるかが、上司の役割なのだと思う。
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