【小説】終焉。僕は君らとこの物語を変えられるの、かな?7
第六章:豊穣の女神。そしてこの世界のお伽話。其の三
昔あるお城に一人の王子様が居ました。
その王子様は頭がよくて強い人でした。
ですが、そのような人でも悩むことがありました。
それは、毎日のように来るお見合いの話についてです。
何度断っても、しつこく手紙を出してくる貴族に対して王子様はうんざりしていました。
なぜ王子様はお見合いの話を断るのか。
それは、簡単な話です。
王子様は貴族の思惑を知っているからです。
貴族の人達は、どうにかして娘を嫁がせ、自分の立場を安定させようと