アニメカービィ、お前もか!?
アニメカービィを知っていますでしょうか。
2001年から全100話のアニメとして放送されました。
子どもも楽しめますが、大人の方が楽しめる、ブラックユーモアあふれる風刺アニメです。作中の名言・迷言をいくつか紹介してみます。
「国家ぐるみの場合は犯罪にならんZOY!」
「環境破壊は気持ちいいZOY☆」
「歴史はスタジオで作られる~♪」
「何をやっても許されるのが特権階級ZOY!」
「全て秘書のせいですZOY!」
「テレビのお陰で、意味無いけど健全な娯楽を、嘘だけど迅速な報道を、無駄だけど楽しいCMを、どーれでもタダで楽しめるZO~Y!」
「他人の不幸こそ最高の娯楽ZOY☆」
「黙れ! 我が国はあくまで独裁国! 悪の枢軸ZO~Y!」
「皆自分の目よりテレビを信じるのだ」
「愚か者たちは痛い思いをしなければ理解できない」
「真実を叫ぶ者は常に僅かじゃ。大多数の人々には理解されない」
「しょせん羊は羊、か」
「羊には羊の幸せがあるようだ」
BGM
アニメカービィの雰囲気
最初の数話こそ、子ども向けアニメの体裁を装うものの、突然急スロットルで社会風刺を盛り込み始めます。
第6話ではデデデ大王がチャンネルDDDというTV番組を開始し、カービィを追い出すために嘘の報道をし始め、それがバレます。
「魔獣? でもいつもより静かよ。魔獣ってどこにいるの?」
「アンタ、テレビヲ ミテナイノカ?」
8話では「癒着・賄賂」「不正研究」がテーマに。
「それらは全て作り物で、私があらかじめ埋めておいたのですー!」
10話では「行政改革」がテーマ。聖域なき行政改革を実行するのはデデデ大王と言うのが面白いです(2001年放送)
他にも森林伐採、ゴミの不法投棄、工場による環境汚染、ブラック企業、教育問題、人身売買、文化大革命、イラン戦争などなど。
28話でデデデファクトリーによる環境汚染が問題となります。
ヒロインのフームと言う少女が「二酸化硫黄や窒素酸化物が凄い量! 大変だわ!」と叫びますが、どの視聴者層に向けたセリフなんだ……。子どもどころか、大人も分からんぞ。
「春がおとずれても生き物たちがいない……沈黙の春だわ……」
映画のパロディも盛りだくさん
他にも数えきれないほど映画のパロディを入れています。分からんて。
メタ様「ペンは剣よりも強し」
37話にて再びメディアによる情報操作を取扱います。
デデデはカービィを追放しようと彼をカメラに抑えますが、カービィは悪事を働きません。そこでデデデは映像を切り貼りして、カービィの犯罪をでっち上げテレビで報道します。
実はアニメ版のカービィは赤ちゃんで言葉をしゃべれません。デデデはゲーム版より悪人でカリスマ性がなく馬鹿です。
そこでヒロインのフームが討論番組に出てカービィを弁護しますが、フームが発言するときはすぐにCMを入れたり、フームが呼んだ証人を勝手に追い返したりと卑怯な手ばかり使い、結局カービィは困りものという印象操作をされてしまいます。
途方に暮れるフームにメタ様が声をかけます。少しの問答の後、フームが助けを求めます。
「少しは味方してくれたらどうなの? あなたは正義をたっとぶ戦士でしょ? 最高に強い剣の使い手でしょう?」
「………………ペンは剣よりも強し」
その言葉を聞いて、フームは新聞を作り始め、デデデの嘘を周知します。
「ペンは剣よりも強し」という言葉は有名になり過ぎて、もはやありきたりです。それでも、剣の達人のメタ様が言うのがこれまた印象的です。
政権は銃口から生まれる
アニメカービィからは脱線しますが、私は「ペンは剣よりも強し」と聞くと、どうしても対になる言葉が浮かんできます。
ペン剣と真逆の名言を放った男がいます。
20世紀の虐殺数ランキング、3位のヒトラー、2位のスターリンを抑える堂々の一位。
大躍進政策と文化大革命を実施した毛沢東いわく「政権は銃口から生まれる」だそうです。
悪人の言葉ですが、それなりに確信をついていると思っています。
力なき言葉に意味はない、とも思います。
力は力、前の政権を倒すことは出来るでしょう。
その政権が何をするかは、私見ですが、独裁国家なら権力者次第、民主主義国家なら民衆と憲法次第、そして資本主義国家なら資本家次第、といった所でしょうか。
アニメカービィの制作、お前だったのか
こんな誠実な社会風刺アニメを作ってくれたのはどこかと言うとCBCと言う地方局でした。
知る人ぞ知る地方局、それがCBC(中部日本放送:CHUBU-NIPPON BROADCASTING CO TBS系列)です。
なんと反ワクの頭のおかしい人たちが注目しています。
メインストリームメディアが言う、ワクチンは安全、有効、とにかく打ちましょうといった報道とは異なる意見も、積極的に報道してくれています。
一番紹介したいのは、厚労省ワクチンデータ修正問題です。
一旦、文字ベースで紹介したいので、日経ビジネスの記事を紹介します。
図表込みで解説します。
厚労省はこれまでワクチン未接種者、2回接種者、3回接種者がその後どれだけ陽性になっているかのデータを取ってきました。
下記が4月の2週までのデータです。
この図を見ると、未接種の人の方が、3回接種や2回接種の人より、たくさん陽性者になっていると思いますよね。
ところがその集計には問題があり、外部からの指摘を受けて「未接種者」の集計方法を見直しました。
4月の3週からは、2回接種者の方が、未接種よりたくさん陽性者になっています。
さて、外部からの指摘を受けて見直した集計方法とは何だったのでしょうか。
実は、接種していたけれど、その日付を覚えていない人は、接種歴不明としてカウントされていました。
そしてその接種歴不明者を未接種者として集計していたのです。
重要なポイントを繰り返します。接種していたけど日付を覚えていない人を未接種者として集計していました。
日経ビジネスより詳しい内容は、こちらのCBCの報道をご確認ください。
これ以外にも、ワクチンについて比較的まともな報道をしています。
ワクチンについて、調べ始めたばかりの方や、初めて調べてみようと思った方は見てみるのも良いかもしれません。
CBC報道の補足
アニカビファン向けに、CBC報道の補足をいたします。
接種歴不明者を未接種者として集計するのを止めたものの、その数はどれくらいなのでしょう。
本来であれば、4月の3週からは未接種者、2回接種者、3回接種者、そして接種歴不明者の4つのグラフを出さなければいけないと思います。
厚労省が出してくれないのでここからは仮説です。
4月の3週~5月1周までの未接種と、2回接種者(日付の分かる人)の数はほぼ同じです。
4月の2週以前も未接種と、2回接種者(日付の分かる人)の数もほぼ同じ可能性はある・高いと思いませんか。
そうすると4月の2週以前の未接種の内、半分から4分の3程度は接種歴不明者と考えられます。
接種歴不明者は打った日付を覚えていないだけで、2回ないし3回ワクチンを接種している人です。なので、2回接種者及び3回接種者に振り分けるべきです。
つまり4月の2週から3週で、青いグラフの半分以上がまるまるカットされていますが、そのカットされた分はどこに行いったの? と言うことです。
本当はカットした分が、2回接種者及び3回接種者に振り分けられるはずだと思いませんか?
何故、日付不明者を接種済みとしてカウントしないのでしょう。
日付が不明だからと言って、ワクチンを接種していた人を、逆に未接種として集計していたとは、正気を疑います。
アニカビで一番好きなキャラクターはフームです。
すべてを嘘と疑うアナーキストの考察でした。