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追記　白紙抗議はカラー革命か？

好奇心のおもむくまま

　中国でゼロコロナ政策に対する大規模な抗議活動が起こっています。
　それに対して、カラー革命ではないかと言う意見を見かけますので、私なりの所感を述べます。

カラー革命とは？

　私はカラー革命について詳しくはありませんが、茶番革命・偽革命のようなものだと思っています。
　民衆が立ち上がったというよりも、民衆を嘘の情報で怒らせ、嘘の正義を信じさせ暴動を起こすというイメージです。
　アメリカの軍産複合体やCIAなどが裏で糸を引いているとまことしやかに噂されています。

①暴力的か平和的か

　カラー革命の特徴は暴力的で、火炎瓶がバンバン投げられるという印象です。

　白紙抗議も、大白と市民が抗争する動画を紹介しましたし、若干の暴力性があります。
　細かい裏どりはできていませんが、抗争になっているのは、鄭州市のフォックスコン事件の方かなと感じています。
　逆に大白たちが抗議者たちを囲んで蹴っているような動画も出回っています。

　中国各地で行われている抗議は、かなり平和的だと思っています。
　大学では抗議をしつつ、みんなで国家を歌うシーンもありました。売国・暴力的なカラー革命でなく、愛国・平和的な抗議と言う印象です。

　ニューヨークでの抗議活動。これがカラー革命ってやつですか？
　献花をして、追悼の歌を歌っています
　海外向けに良い顔してるって？

　香港の抗議活動。暴力的？

　北京

　武漢

　最高学府・清華大学。抗議の最後には国家斉唱。

　そのほか、上海・成都・広州・南京でも平和的な抗議。

　何で日本や欧米で抗議活動してるかって？

　それに言論の自由がない中国内ですら抗議が起こってるのに、言論の自由が保障されてる日本や欧米でなんて黙ってられないでしょう。

②メッセージ性


　無茶苦茶なゼロコロナ政策への抗議としか思えません。
　カナダのフリーダムコンボイ、欧米各国のゼロコロナ政策への抗議に私は賛同の立場です。
　中国のゼロコロナ政策への抗議だけカラー革命だと疑うのは、私の直感に反しています。
　市民革命の地、フランス・パリの方が過激な抗議になりがちというイメージです。

　むしろ中国人は欧米以上にメチャクチャなゼロコロナ政策や監視社会を強要され、言論の自由はなく、共産党の独裁の中で、抗議の声を上げました。
　中国で習近平や共産党の批判をすることは、日本や欧米で政治家の批判をするよりも、ずっと勇気が必要なことです。

　なんで彼らが白紙を掲げているか知っていますか？
　中国には言論の自由がないからです。意見は黙殺される。そもそも意見なんてできない、沈黙を権力者に強要される。
　だから、白紙で黙ったまま抗議してる場面が見られるんです。

　この動画、フリーダムコンボイと何が違うの？

③メディアの報道

「メディアが一方的に報道している時に騙されるな」という主張をする人もいます。
　今回の抗議活動ですが、メディアが一色になって報道しているとは思えません。
　Twitter上に流れている動画はほとんどが、市民が撮影した現地動画です。
　逆に今回の抗議活動を取り上げたニュース動画や新聞記事の転載はほとんど見かけません。
　メディアの姿勢は、抗議規模が大きくて、報道せざるを得ないだけという印象です。

　メディアが大々的に報道してるの？
　ワールドカップの日本コロンビア戦やスペイン戦の方が盛り上がってませんか？

④螺旋構造

　前の記事にコメントを頂いて気がついたのですが、このデモは日本や欧米の市民が熱望する、言論の自由・民主化という側面もありながら、本質はゼロコロナへの抗議です。

　日欧米の言論人やメディアの論調としては、自由・民主化を訴える中国人を応援せざるを得ません。
　本音は共産党を応援したくても、あまりに市民の意識とズレてしまいます。
　右翼だろうと左翼だろうと中道だろうと、似非保守やRINOだろうと似非左翼やリベラルだろうと、中国人の自由・民主化を非難することはできません。
　しかし取り上げると、中国人のゼロコロナへの抗議がセットでついてきます。
　なるべく報道したくないでしょうから、最低限報道せざるをえない分だけ流してる印象です。

　カラー革命にはアメリカ政府や政治家の支持声明が付きものです。
　ゼロコロナ政策を続けてきたアメリカ政府が、白紙抗議に支持声明を出せると思いますか？
　日本・欧州・カナダ・豪州政府、全員同じく支持声明を出せると思いますか？

　とくに日本ではゼロコロナの茶番が分かっていない・認められない人がたくさんいます。

　日本にとって、中国は隣国です。
　共産党が独裁しているのは問題で、民主化しもろもろの自由が確保されるべきと考えている人や言論人もそれなりに居ます。
　しかし、本質はゼロコロナへの抗議です。日本で続くゼロコロナ政策への疑問に気がつく人も出るでしょう。

　なんという螺旋構造……神がかった脚本。私には必然のことに思えます。

追記　白紙抗議の成果

　中国で、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、これまで脅威を伝えてきた専門家が、一転して「コロナ風邪」と発言した。

　ゼロコロナ政策の事実上の崩壊により、見解を変更し、事態の沈静化を図る狙いがあるとみられる。

　中国の感染症の専門家・鍾南山氏は15日に講演し、オミクロン株について、「致死率は0.1%前後で、肺炎の症状もない。簡単に言えば、『コロナ風邪』だ」などと述べた。

　これまで新型コロナの脅威を主張し、ゼロコロナ政策が正しいとする立場だった鍾氏だが、中国での感染拡大とゼロコロナ政策の事実上の崩壊を受け、見解を変更した形。

　中国当局としても、こうした専門家の見方を伝えることで、国民の不満や不安をかわす狙いもあるとみられる。

　きっと、まだまだ課題はあるだろうけど、白紙抗議の成果、おめでとう！！！

　加油（jiā yóu ジャ ヨウ）！！！
　恭喜（gōng xǐ ゴンシー）恭喜！！！

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