あるマゾの末路31

 私を起こそうと繰り出した、キンタマへの強烈な蹴りは、一瞬にして私の意識を覚醒させました。そして、キンタマから頭のてっぺんまで真っ直ぐ伝わった信号は『純粋な痛み』でした。

「・・・あ・・ううぅぅ・・・くっ・・・はあぁぁぁ〜〜〜、ぐうっくぅぅ・・・・」

(い、息が・・・で・・きな・・・吸えな・・・・気持・・・ち、悪・・・い・・・・・・・)

 男って、やはりそこが1番の弱点なんです。あまりの痛みに再び意識を失いーーーーなんて事を許すほど、さゆ様は甘くは無かったんです。

バシィィィィーーーーー!!!

 一切の容赦ない鞭の一撃が、尻に横一線の赤い後を刻みつけました。

「ーーーーーーーーっはあぁぁぁ・・・くっ・・ああぁぁぁ、いぎゃぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 尻に衝撃が走った瞬間、鞭を喰らったのは分かりました。でもいつもと違い、喰らった瞬間ではなく、ほんの少しだけ遅れて痛みが来たのでした。
 キンタマを蹴られたのは、頭まで痛みが突き抜けた後、キンタマから重い感覚が拡がっていき、怠さと疲労感が身体に残る感じです。鞭の痛みは鋭さが有り、ダメージはそれ程残らないですが、風切り男が聞こえると、痛みがやってくるというのを心と身体に刻みつけるインパクトは1番です。

「いいねぇ〜、その声。久々に本気出したけど、やっぱりオマエの悲鳴、いいなぁ」

(これ、が・・・本気・・・、全然・・・・違う・・・・こ、こんなの・・・・何発・・・も喰らったら、・・・・痛み・・・で、死ぬ)

 ようやく痛みが引いてきて、息が出来るようになりました。とは言っても、まだ呼吸は整っていません。

「とりあえず時間だから、出させてやるよ。歩けないだろうから、這ってバスルームへ来な」

 首輪とリードを着けられ引っ張られました。

「あ、あり・・・ が・・・うぅぅ〜〜、ござい・・・ま・・す・・・あぁ・・」

 痛む腹とはち切れそうなケツマン◯に苦しみながら、なんとかバスルームまで行きました。そこで見たのは、蓋を外した排水口でした。

(もう・・・いい、出せ・・・るなら・・・何処・・・でもいいからぁ、早くぅぅ・・・・)

 リードを蛇口の金具に繋ぐと、短い鎖の付いた手枷を着けて、その鎖を首輪に付けました。

「よし、たっぷり出せよ。1分だけだからな。1分経ったら、栓してまた浣腸してやるからな。腹の中が綺麗になるまで、だ」

 そう言うと、バスルームから出て行きましたは人が排泄するとこなんて見たくないだろうし、こちらも見られたくないですから。

(とにかく、早く出さないと。また、あの地獄の苦痛を味わう事になる)

 そこで、気づきました。身体を貫きケツマン◯の中で膨らみ、排泄を禁じている物を。

(ぐぅぅぅぅっっっっ、くゔぅぅぅぅぅ〜〜〜〜
、・・・・・む、無理だ、これ、絶対出せないぃぃぃぃぃ〜〜〜〜)

 幾ら踏ん張っても、ケツマン◯の中で膨らみ、ガッチリ食い込んでるバルーンをひり出す事は出来ませんでした。そうしていると、バスルームの扉が開き、さゆ様が入ってきました。

「何だ。出してないのか。でも1分経ったから、また入れてやるよ」

 そう言って追加の浣腸の準備をしだしました。

「ま、待ってく、・・・うぅぅ・・・さ・・・い。バ、バルーンが・・・・出せな・・・」

「あ〜、忘れてた。悪い悪い。ケツマン◯ある程度拡張してても、8cmまでは拡がらなかったか」

「・・・えっ、中で、8cmに・・・なって・・・」

「そうだ。8cmまで拡がったら出せたのに、残念だっな」

(無理に決まってるだろ。そんなに拡がったら、もう閉じなくなる)

 さゆ様の狂気じみた思考に鳥肌が立ち、震えが出ましたが、その時、腹部に冷たさを感じました。

「早く出したいだろうから、今回は7個入れてやるよ。ケツマン◯から抜かなくても、注入出来るから漏らす心配はないからな。さあ、楽しめよ」

 絶対にこの悪魔に、この道具は渡してはいけなかった。今まで人を憎んだり呪ったりした事はありませんでしたが、この道具の制作者は、心の底から憎み呪いました。そして、また地獄の5分が始まりました。

(死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ、お腹、苦しぃぃぃぃぃ、気持ち悪い、吐く、吐かせて、出る、吐かせてぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!口からでもいいから、出させてぇぇぇ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!ケツマン◯破裂するぅぅぅぅ、バルーン抜いてぇぇぇぇ、もう死ぬから、苦しい、破裂するぅぅぅぅ、もい許してぇぇ、お願いしますぅぅぅ、何でもしますぅぅぅ)

 苦しさで本当に頭がおかしくなりそうでした。全身から冷や汗が流れて、嘔吐感はするし、呼吸は満足に出来ないし、腹の中でウン◯が出せと暴れ回ってケツマン◯に押し寄せるけど、その度弾き返されて腹の中に戻っていくんです。
 
 5分後にさゆ様が見にきた時、私は気絶していたそうです。

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