マルルの詩
花が咲いた
鳥は空で
鳴き渡り
君は外へ
若草の道
光の方へ
歩き出す
もう少し
大きくなるまで君を
こうして傍で
見ていたい
神さまどうか
この世界に
私の声を
届けて下さい
この子の傍で
もう少し
見守る親で
いさせて下さい
教えたいことが
たくさんある
連れていきたい場所が
たくさんある
何より君と
これからも
君が見つける世界について
もっともっと
話したい
神さまどうか
この世界に
私の声を
届けて下さい
この子の傍で
もう少し
見守る親で
いさせて下さい
ことばはこころ。枝先の葉や花は移り変わってゆくけれど、その幹は空へ向かい、その根は大地に深く伸びてゆく。水が巡り風が吹く。陰と光の中で様々ないのちが共に生き始める。移ろいと安らぎのことばの世界。その記録。