看護小規模多機能って
むくは、看護小規模多機能型居宅介護事業です。
通称、カンタキ。
介護保険制度上の施設なので、利用できる人に制限があります。
どんなに、うちを利用したいと思ってくれていても、要介護の認定を受けた人しか利用できません。
(総合事業とか、ボランティアとかいう選択はありだけど)
スタッフ配置基準もちょっとシビア。
毎日、看護師さんが2人以上います。
利用者3人に対して、スタッフ1+訪問要員が2人(看護師、介護職)
夜勤者は4~9人を1人でみます。
よく、何でカンタキを選んだの?
って聞かれるけど、正直なところ、あまりそこまで深く考えていなかったというのが本音です(笑)
最初は小規模多機能にしようと思っていたけど、私の地域では新規事業参入者として、カンタキしか募集していなかったというのも理由の一つ。
まぁ、私はそもそもOTだし、医療ニーズの高い方も受け入れられて、それでも楽しくできたらいいじゃんって。
ちょっとチャレンジしてみたいなって気持ちもありました。
それに、要介護度高いけど、どんどん元気になっていくカンタキがあったら魅力的だよね、って。
そして、まだあまり知られていない看護小規模多機能を、世の中の人に知ってもらうといいよね。
そんな風に思っていました。
ところが、世の中の人のカンタキに対するイメージは「カンタキだから、経管栄養とか、呼吸器付けた人とか、看取りの人とかが対象なんでしょ?」って感じでした。
軽症者は小多機、重症者はカンタキみたいな。
そんなこと、全然ないんですけどね。
当たり前だけど、いろんな人がいます。
でもね、大切にしていることがあります。
周りの関わり方で変わるケアがあるなら、とことんそれをやろうじゃんってことです。
例えば、抱え上げない介護。
お互いの信頼関係の下、お互い負担が最小限なケアを行います。
あと「ねばなら」をやらない。
「年寄りだから、早く寝て、早く起きねばならない」とか
「ご飯は朝、昼、晩に食べねばならない」とか
もちろん、「命」「生」にかかわることは別ですが。
「今日は、遅くまで起きていたい気分だから」を当たり前に受け入れる。
「今日は、ゴロゴロしていたいのよ」も、いいじゃんね。
そして、カンタキだけど、医療ニーズが高い人もいるけど、看護師たくさんいるけど、あくまで暮らしの場だってことを忘れない。
看取りはね、やっぱり多い方だと思います。
医療に近い介護をやってるわけだけど、本来介護の中に医療があるわけで、医療の中に介護があるわけではないので、最後は介護です。
病院にはできる限り送りたくない、というのが本音。
むくの看護師には、看取りケアができる看護師で居てほしい。
最後は点滴をつなぐより、手をつないでいたい、そういう看護師。
ありがたいことに、そんな看護師たちに恵まれている現状です。
まとまりないけど、カンタキだって普通の暮らしの場なんだよ、ってことを言いたかったという話でした。
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