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ばぁちゃんの車イスの選び方

どうも。
むくのみっちゃんです。

前回、イスの話から始めよう〜とイスの話をしたので今回は車イスの話で吠えます!(笑)

特に、ばぁちゃんの車イス。

そもそも・・・。

世に出回っている車イスは、デカすぎるっつ~の!

一般的な、いわゆる標準型と言われる車イスの座幅・座奥は40cmです。

誰に合わせてるかって、身長170cmくらいの成人男性。

小柄なばあちゃんの身体には、合うわけもなく。

身体が傾いたりしてしまうのです。

だってね、ばぁちゃんが車イスを使うような身体の状態って、シャキーン!と座れる状態じゃないって事でしょ。

若い人が足を骨折して車イスを使うのとは、訳が違う。

ばぁちゃんは、だんだん身体が老化して、だんだんあの世が近くなって、少しずつ歩けなくなって車イス、ってのがほとんどじゃない?

もちろん、脳梗塞やらで麻痺になったりも含めてね。

だから、車イスってのは移動する足の代わりでもあり、弱くなった体幹の代わりでもあるんです。

そして、更に付け加えると、持ってる力を最大限に引き出してくれるものにもなり得るのですよ、これが。

という事で、さぁ、ばぁちゃんにはどんな車イスがいいでしょーという話です。

ちなみに、少しでも立てたり、歩けたりする人の車いすは何でもいいです。

座るときは、普通の家具椅子に座り、移動時にだけ短時間しか使わない「移送用車いす」だったら、椅子にタイヤがついてる、それだけで十分なのです。

でもね、普段の生活に車いすを必須とする人の車いすは、移送用じゃないからね。

生活の一部、身体の一部なんです。

今日は、そんな車いすの話です。

⇧のばあちゃん、元気です、歩けます。

でも、長距離を歩くのは無理なので、特別に(今回だけ)車いす使用です。

では、ばぁちゃんの身体に合った車いすを選ぶ時のポイント

その① 座幅38または36を選べ!

よっぽどおしりが大きな人でない限り、座幅は38cm以下で十分です。

でも、実際は市場に出回ってる車いす(介護保険レンタルとか)に38cmが少ない!

福祉用具屋さん!これは、絶対改善すべきだと思いまっせ~!!

身体が横に傾く人は、座幅を変えるだけでも真っすぐになります!

ちなみに、身体が横に傾いたままだとお尻にかかる体重が一カ所に限局され足り、痛みが出たり、腕も動かしづらくなったりしちゃうからね、大事なんですよ~。

その② 低床タイプを選べ!

普通サイズの車いすだと、ばぁちゃんの足が床に届かない!

クッションを置いたら、更に座面高が上がっちゃうんだから、低床タイプを選ぼう!(膝裏~足裏の長さ+3、4cm)

低床タイプは座面の高さが35~40cm。

普通型は42~45cmと幅があります。

介助用に至っては、更に座面が高いので注意が必要ですよ。

(大柄なばぁちゃんは、別ね)

その③ クッションを使え!

座面に何もない状態って、お尻が滑りやすいし、まぁ、長時間座ってると痛くてやってられねぇ!ってなります。

前に滑り出したような座り方になってる人は、お尻が痛くて前にずらしちゃってるんですよね。

あ、座幅を38にしたらクッションも38cmサイズを選びましょうね。

クッションの選び方の詳細については、また次回~w

その④ アームサポート(肘置き)とフットサポート(足乗せ)が外れるものを選べ!

最近の車いすは、フットサポートやアームサポートの外れるタイプが多くなっています。

この2つが外れるだけで、立ち座りや移乗がしやすくなりますよ。

その⑤ アームサポート(肘置き)とフットサポート(足乗せ)を身体に合わせろ!

基本中の基本のシーティング。

⇧の写真のばぁちゃんは膝が突きあがった形になってるでしょ。

太ももと、座面に隙間ができちゃってます。

ということは、ばぁちゃんの体重は全部お尻の方に乗っちゃってて、痛みの原因になっちゃうんですね。さらに酷くなったら褥瘡につながったりしちゃいます。

フットサポートの高さは、かなり古い車いすでも調整できるようになってるので、まずここをいじってみましょう。

合わせるポイントは、大腿と座面に隙間がないこと。あっても、ハンカチ一枚引き抜けるくらいで。

もしくは、膝裏からかかとまでの長さと、座面からフットサポートの高さを合わせましょう。

肘置きは、その名の通り肘が自然に乗る高さに。

肘置きの中に腕まで挟まりこんでる人、見かけたことないですか~?

車いすがでかすぎて、肘置きが高いってことですよ~。

おまけのその⑥ フットベルトは、必要ない人がほとんど!

これ⇧を付けてると、足が投げ出された格好になるだけでなく、お尻は前にどんどん滑り出すし、立ち上がるときに足を引くこともできません。

外しましょう♪

さ、これだけでも、全然違ってきますよ!

次回は、赤ちゃんがいる高齢者施設むくの話をしようかな。

じゃ、今日はここまで。




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