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毎年見たくなるドラマ『ラスト クリスマス』

もう12月!クリスマスです!それにしても今年のクリスマスはどうなるんだろう?やっぱり【おうちクリスマス】が主流になるのかな?

そんなおうちクリスマスにぜひ!オススメしたいのがドラマ【ラスト クリスマス】。
今の時期になると不思議と見たくなり、1話からガッツリ見てしまうドラマ。タイトル通り、クリスマスがテーマの王道ど真ん中ラブストーリーです。

まずは『ラスト クリスマス』を知ろう!

このドラマが放送されたのは2004年10月~12月。
主演は織田裕二さん。そしてヒロインは矢田亜希子さん。他にもたくさんの登場人物がいますが、みんなもれなく恋をしています(笑)同僚も友人も親までも!とにかく愛と幸せが詰まったクリスマスプレゼントです。

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タイトルバックからプレゼント感バリバリです。

かつて大ヒットを記録した『東京ラブストーリー』の再来かのごとく、同じフジテレビの月曜21時枠【月9】で放送。さらに当時のプロデューサー、脚本家、主演が集結。予想通り、平均視聴率21.6%、最高視聴率25.3%の大ヒットを飛ばします。


放送は16年前だし、意識した『東ラブ』に関しては29年前の作品なので古く感じるかもしれませんが、その当時ならではの設定やキラキラ感。何よりまっすぐな純愛ストーリーは今では貴重かも?
そんな『ラスト クリスマス』の魅力を次から深堀りしていきます。

魅力①有り得ない!けど違和感のない王道ストーリー

物語は一人暮らしの主人公・春木 健次(織田裕二)が住むマンションの隣部屋にヒロイン・青井 由季(矢田亜希子)が引っ越してくる所からスタート。
実はこの2室、元々大きな1室だった所を2つに分けたもので、2人の部屋の間には羽目殺しにされたドアが存在します。
普通なら部屋を分けた時点で取っ払っているハズですが、何故かこのドア、残されています(笑)
しかも引っ越してきたのが、同じ会社の美人秘書。ドラマならではの【ありえない】スタートですが、これが良い味を出しているのです!
元々、お互い顔見知り程度の関係でしたが、隣同士になった事で交流を深めていきます。
ドア越しに会話し、時にはそこから健次の部屋へ遊びに行ったり、話しにくい時にはドアの隙間からメッセージを紙に書いて送ったり。ドラマ放送時の2004年にはすでに携帯電話もメールも当たり前の世の中になっていましたが、2人は直接会話し、時にはぶつかりながら仲を深めていきます。これも【ドア】がそこにあったおかげ。視聴者側も最初はあり得ないと思いながらも、ドアがある事が当たり前にむしろあってくれてありがとう!!という気持ちになります。第5話で晴れて2人は結ばれるのですが、その時初めてお互いの連絡先を知らない事に気づきます。自分もそこまで気付きませんでした。それを気付かせないくらい違和感のなさ!むしろ携帯電話を使わずに愛を育んだからこその王道純愛ストーリーとなっていたのです。

魅力②王道?邪道?やっぱり王道!ヒロイン・青井由季

矢田さん演じるヒロインの青井由季。初登場シーンでは、清楚な服装を身に纏った粉雪の様な美女姿を見せます。まさに王道。しかし、その正体はかってレディースとして夜な夜なバイクをすっ飛ばしていたヤンキー。しかも現在は清楚なルックスを駆使して取締役を始めとする5人の男に貢がせる悪女となっていたのです。放送当時、ドラマにおける女性の描き方も変わりつつありましたが、堂々と『セフレ』の存在を言ってのける清楚(風)ヒロインには衝撃を受けました。まさに邪道…。

その傍若無人なキャラクターで、隣に住むお人好し・春木をこれでもか!と振り回しますが、彼女には重大な秘密が存在します。
それは、かつて生死の境を彷徨う程の【難病】を患っていた事。そして、再発の可能性がある事。
彼女の振る舞いの裏には、死を乗り越え、たくましく生きようとする彼女の強い思いがあったからなのでした。普段は強気でも、時にか弱さと儚さを見せる青井はやっぱり王道ヒロインなのでした。

魅力③良いヤツ過ぎる主人公・春木 健次

そして織田さん演じる主人公の春木 健次。とにかく良い男なんです!!

このドラマに出てくる人達はみんなキャラが濃い。そしてみんなトラブルを起こしては健次を巻き込みます。まず、ヒロインの青井由季(矢田亜希子)は言わずもがな。

2人目、健次が勤めるスポーツ用品会社【ハートスポーツ】の代表取締役・新谷 伍郎(内藤剛志)。
健次の学生時代からの友人ですが、社長の息子なので、会社での立場は伍郎の方が上。エンストした車の修理、酔い潰れた後の介抱、意中の女性へのアシスト。ぜーんぶ健次任せ。自分だったらイライラしてしまいそうですが、健次はちゃんと彼のワガママやらを受け止めます。伍郎の悪気が全くない、憎めない性格な所も幸いして仲良くやっています。

3人目、健次の高校時代の後輩・柴田 幸子(りょう)。現在はラジオDJをしており、仕事を通じて再会。物語序盤では健次にアタックしてきますが、実は既婚者。夫婦喧嘩に巻き込まれ、幸子は由季の部屋に家出。なぜか健次は旦那(勝村政信)を家に泊めるハメになる(しかもペットの大型犬つき)など散々。

4&5人目、日垣 直哉(玉木宏)&藤沢 律子(片瀬那奈)カップル。日垣は健次と同じ会社のやり手な若手社員。藤沢は商品のデザインを担当。本当は健次と関わりがほとんどないはずなのに、青井が当初、日垣に好意を寄せていたのでなし崩しに巻き込まれる事に。序盤の3話で正式に結ばれたものの、終盤まで何かとモヤモヤするカップル。健次宅で食事会を開くがそこで喧嘩し、健次はフォロー担当に。

6&7人目、葉山 達平(森山未來)&高瀬 彩香(MEGUMI)コンビ。葉山は新入社員で健次直属の後輩。高瀬は玉の輿を狙う派遣社員で由季とは昔からの友人。葉山は当初、取締役・新谷との結婚を狙う高瀬のサポートをする(させられる)ポジションだったが、振り回されている内に彼女の事を好きになってしまいます。新谷や元々葉山と良い感じになっていた須藤 京子(田丸麻紀)も含めここも大混乱。健次にとって新谷は友人、葉山は後輩。ここでも巻き込まれて板挟み…。

8人目、白河 仁美(桜井幸子)。健次の元婚約者。物語開始時点では既に婚約解消されており、スタート前からトラブルメーカー…
解消の理由は「健次の事、好きじゃなくなったから…」との事ですが、実はその時点で浮気をしており相手の子を妊娠してしまったから。健次と由季がくっついた頃に再登場し、「健次が忘れられないの…」と再接近。仁美の旦那がとんでもないモラハラ男だった事も発覚し、健次は仁美を助けます。そんな様子を見た由季の方は相当やきもき。一時「別れよう」発言が飛び出すほど振り回されてしまうのでした。健次はブレる事なく由季を思っていたので大丈夫だったのですが、仁美の旦那に殴られるわ、仁美夫婦の子どもの世話をすることになるわでやっぱり大変な思いをするのでした。

トラブルメーカー紹介のはずが、ほぼ主要人物紹介になってしまうくらい濃いキャラばかりの『ラスト クリスマス』。
皆が持ってくるトラブルが気にならない、むしろ面白く感じてしまうのは健次の人の良さ他なりません。こんな人が友達に欲しい…。

魅力④思い残す事なく完結するストーリー

とにかく濃い人ばかりなので、ストーリーも濃い。
けど、伏線もトラブルもキーッチリ解決して物語は完結します。まだ未視聴の方はFODで見れるよ!!




ここからは結末のネタバレなので、大丈夫であれば、どうぞ!





第1話冒頭、2004年のクリスマスに健次はカナダのイエローナイフを歩いていました。その手には誰からかは分からないクリスマスプレゼント。そのプレゼントは青井の物である事と、彼女は病気を患っている事が第1話の時点で明らかにされています。なんとなくバッドエンド感を匂わせてきますが、その後しばらくはラブコメディーで楽しく見れるので、バッドエンドの匂いは消え、第1話の意味深なシーンの事も忘れてしまいます。しかし、第9話辺りから再びバッドエンド感が復活。当時話題になったのが、『ラスト クリスマス』というタイトル。『ラスト』は『去年の』という意味もあるし『最後の』という意味でもあります。後者の意味合いが強まった最終話、ついに冒頭のシーンに。
この時点でバッドエンドを覚悟する視聴者。由季の最後のクリスマスになってしまったのか…。

そのまま、物語は1年後の2005年に。他のキャラクターは次のステップに進んでいく中、由季の事を忘れられない健次。由季はどうなったのか。

更に舞台はアメリカに。そこには病気を乗り越え、元気に笑う由季の姿が!!

『生きてたー!!』

視聴者勝利&涙の瞬間。退院した由季は謎のサンタ(健次)に連れられ雪の教会へ。そこで2人は結婚式を挙げ、幸せそうにダンスをします。
日本に居る主要キャラクター達もパーティー会場でダンス中。トラブルを起こしてきたカップルも夫婦も仲良くダンス中。独り身で終わった伍郎と仁美も楽しそうに一緒に踊っていてホッコリ。

そして1年前の2004年にしていた『クリスマスにオーロラを2人で見る』約束を2005年のクリスマスに果たす事が出来たのでした。
最後に『ラスト クリスマス』は『去年のクリスマス』だった事が明かされ、堂々完結。思い残す事なし!キッチリ終わってくれるので、満足感と幸せを残してくれます。

ぜひ!クリスマスに見て欲しいドラマ。11話あるけど、あっという間に見れちゃうよ!一度見たらまた来年のクリスマスも『ラスト クリスマス』を見ることになるでしょう。去年のクリスマスも見たなぁと思いながら…。

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