山線逍遙
50年前の思い出をたどった、夏の一日
函館山線キハ40空振りツアーから帰ってきました。ロケがもう終わってしまったのか、ヨンマルはもう旭川へ回送されたという書き込みもあり、札幌への往路、何のための陸路8時間だったのか?ではありますが、ウヤは鉄の宿命、時々あることですから、仕方ありません。
初日(8/11)は天気がまずまずだったので、北4線踏切でデグモ撮って、後は保存車両巡り。倶知安の79615号機、ニセコの9643号機、ともに1972(昭和47)年以来、51年ぶりの再会にしみじみカメラを向けました。井門さんのご篤志や様々な皆さんの活動により整備された9643号に対し、79615号機は特徴的な「2ツ目」の片側が欠落していて、ほんのわずかとはいえ、現役当時を知るだけに、思わず天を仰ぐ気持になりました。
函館山線は、その51年前のC62各停、後に、C11のSLニセコ号、ついで今年春のありがとうキハ183と、わずかしか撮影機会がなく、このまま廃止になってしまうのかと思うと、この年代の鉄としては珍しく「C62ニセコ号」と縁のなかった自分は、不思議な気分になります。昼行のDC急行でもあれば、お茶割り片手に乗り鉄したいと思うのですが、その機会もなさそうなのが残念です。