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【一日一策】モミ落とし
食料危機、とはならないとは思いますが、
食への意識は根底から変わっていく気がします。
そんな中で、米農家兼米穀店として半世紀ほど営んでいる
うちの祖母、叔母、父で運営してる向井米穀店の手伝いを
今年から行っています。
今日はモミ落とし、苗代で育てる前に育苗機で発芽させるための
種まきの工程です。今はとても便利な機械があり、師匠の岡本さんにいろいろ聞きながら午前だけですが雨の中、お手伝いさせていただきました。
どうやら酵母で殺菌(というかおそらく雑菌除け)をしているらしいです。髭を切って40度から浸漬して24時間保持、モミ落としの48時間前に引き上げて水切り。来年はけやきの自家採取酵母使いたいですね。
今後、米の需要自体は大きく上がらないと思いますが、
食料全体で見た場合には、全世界の景気や生産状況によって、輸入作物は自国消費割合が増えたり売り渋りのような相場上昇が考えられます。
しばらくは、ひたすらおとなしくしていた方がいい時期ですが、
季節とともに、自然とともに営まわれる農業は、自然と乖離してきた社会の動きを、残酷なくらい浮き彫りにしてくれます。
人は立場や出自、自ら決めた生き方やあり方によっても、人生で得られる世界が大きく変わります。
同じように、ということは私自身全く価値を置きませんが、あの人は「すごい!」と素直に思えるように、経験や考え方の違いを尊重できる心根が欲しいです。
【一日一考】
午後からは、お店の改装計画について、佐藤さん、古谷さん、水間さん、私の妻とお話ししました。
九鬼さんが記事にされてましたが、これからデリバリーという業態は飲食店のあり方として定着すると思います。
それとともに私が目論んでいるのは、マスクをはじめとした生活必需品でも、最近よく見られる、原点回帰というか、自給自足の姿勢を強化することです。
いろんな業種のお話を聞くので、悲観も楽観もできるのですが、
今立ち止まって、社会の流れが急速に遅くなる瞬間を味わうと、
手仕事の良さ、自分と向き合う時間の大切さを気付く方も多いのではないかと思います。
私は珈琲しか能がない(といってもまだまだ未熟者ですが、、)ので
珈琲を自ら作り出すことの喜び、みんなで珈琲を楽しむ喜びを
今後も広く伝えていこうと、改めて考えています。
5月以降の緊急事態宣言の第二フェイズがどうなるかわかりませんが、基本は動く方向で問題解決して生きたいと思います。