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本日(10/25)公開 『八犬伝』
珍しく前売りを買った。
ポストカードが欲しかったので。
でも劇場に行くのは11月3日くらいになりそう。
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僕は10ヶ月かけて市立図書館の日本文学の棚に並んでいたハードカバー『南総里見八犬伝』全十冊を読んだ。物語とそうでない書物を並行して読むのが僕のスタイルなので『南総里見八犬伝』だけ読んでいれば5ヶ月で読み終えたはずだけれどすごい分量だった。ちょうどコロナ禍で在宅勤務中だったから読了できただけで普通の会社員が出社しながら数ヶ月で読める頁数ではない。(なお樋口一葉には子どもの頃、『南総里見八犬伝』を三日で読み終えたというエピソードが残っている。)
本当に面白い戯作だったが書き始めてから書き終わるまで約30年を要しているだけあって、最初の方と最後の方では馬琴の筆力が明らかに違う。最後の方は馬琴の体力が落ち視力を失ったりもしたためだろう、特に戦をえがくときの趣向に一工夫足りない。僕は読みながら悲しくなったことを記憶している。
戯作中ではないが、馬琴が「そもそも里見氏は扇谷氏と戦ったことなどない」と書いていてそれが可笑しかったことも覚えている。
それから馬琴が京の場面を取り入れた思いには心底感動し泣いた。
僕は馬琴に興味をもち『南総里見八犬伝』読了後、彼や江戸文学に関する本を読んだ。
だから今回の映画は虚の部分も実の部分もわりと馴染みのある作品なのだろうと予想している。
ちなみに僕の最推しの犬士は犬坂毛野胤智
だ。