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horacio
スイマーくんの日常②
僕はスイマーくん。泳ぐのが大好きなんだけど、いつも眠くて困ってる
今日は大好きなアリコちゃんとデートの日
いい所に行ってアリコちゃんといい雰囲気になるんだ!
アリコちゃんは賢くてかわいい
せっせと働く働きアリでもある
僕にはとても遠い存在だけど、出会えたことに感謝している
今日は天気も良くて、近くの山の上から綺麗な夜景が見える
早速アリコちゃんを誘うとOKが出た
一緒にテクテクと昇った
アリコちゃんは休むことなく歩いて、僕の方がついて行くのに必死だった
もっと泳いで鍛えないといけないな
そして山上に着いた
僕たちが住んでいる街の灯りがとても綺麗で、アリコちゃんの横顔も輝いて見えた
「綺麗だね!アリコちゃん!」
と僕は元気な声で言った
「んー……ボヤけてしか見えないわ」
そうだった
アリコちゃんは目が悪くて匂いに敏感なんだった
僕はそこで言った
「アリコちゃん!僕がアリコちゃんの目になるよ」
僕の精一杯の気持ちだった
アリコちゃんはまっすぐ街の方を見ていた
「大丈夫。あなたより物事は見えているわ」
[完]