フロ読 vol.5 カール・セーガン『COSMOS 上』 朝日文庫
バリバリの文系の私だが、宇宙の話は結構好物。この書も主に電車の中で何度も読んでいる。宇宙探検の疑似体験となるこの一冊は、ある程度の距離を伴う移動の際にはうってつけだ。
夜だし、宇宙に思いを馳せるのもいいなあと思いつつ、浴槽に入ろうとして若干手が滑り、危うく本の方から先に入浴しそうになった。
1光年は10兆キロ…星の数は10の22乗…銀河は2億5000万年に一回のわりでゆっくりと回転して…。… … …ZZZ
…いかん。この湯舟の微妙な揺動とまるで弥勒を待つかのような巨大な時のうねりは、思ったよりお疲れ気味の私の肉体から宇宙旅行の情熱を奪っていく…。これが熱エネルギーの拡散?
茫漠とした話は枕辺で聞くのが吉。スイミング、否、睡眠グをして本…宇宙船…湯舟? いや、うつろ船か。何にせよ、大事な船体を水没させる前に脱出だ。
今日は意識があるうちにあがろう。また読み進めれば登場(搭乗?)の機もあろうが、基本的には明るい所か枕辺で読む書であるようだ。