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【2024年10月28日】宇宙とわたしの間には何も遮るものがない
しばらく過去シリーズが続くかも。
9月半ば、公園で行われる夜ヨガに行ってきた。
何年も前、同じ先生が開く朝ヨガに参加したことがあった。
でも、その時は心の状態がどん底で、ヨガをやれる状態じゃなかった。
早く帰りたい…と思ったことだけ覚えていた。
また、他のヨガ教室に行ったときは、体育館で大人数で延々と太陽礼拝だけをするという内容だったのだけれど、それは更に辛かったこともあり、正直ヨガ教室を避けていた。
でも、すごく健康と心にいいものであろうし、今ならばできるかもしれないという思いがあった。
そんな折、母が夜ヨガのお知らせを持ってきてくれた。
勇気を出して行ってみることにした。
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昼は残暑というより猛暑の9月半ばだが、夕方になると少しだけ涼しい。
日が暮れる前の時間に、ぞろぞろと会場の広場に向かう。
みなゆったりとしていて、なんだか始まる前からリラックス感がある。
受付をして、虫除けスプレーを吹いたら、自分の場所を見つけてレジャーシートとヨガマットを敷いて、落ち着く。
まだ開始まではしばらく時間があったから、ごろんと寝転んでみることにした。
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…!
なんて綺麗な!!!!
何も遮るものもなく、視界にはただただ美しい空が広がっていた。
あまりに複雑で美しいその色彩と様子は刻々と変わっていく。
ぼーっと目を開いていて時々はっとすると、全然先と風景が違っていたりする。
ああ、これがやりたかった。
他に何もせず、心配もせず、ただただ空を見上げるなんて、いつぶりだろう。
そしてそれはなんて幸せなんだろう。
風で葉が擦れる音と、リラックスした人々の声が柔らかく響く。
今、わたしと空、そして宇宙の間には何も遮るものはないんだよね。
不思議。
それは怖いような、安心するような、言い表し難い感じだった。
体をむくっと起こすと、海に向かってすごい夕焼け!
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気づいた人々が感嘆の声を上げる。
程なくして、先生が皆の前に座り、ヨガが始まる。
最初は瞑想のような感じで静かに目を閉じるというものだったのだったのだけれど、ポーズに入っていくとなかなか大変!
体幹を意識しないと体がぷるっぷるしてこけそうになるし、体が硬いのでポーズをとるのもやっとだ。
「ひえーーーーーーー!!!」と心の中で絶叫しながら、なんとかついていこうとする。
ちょっと辛い局面もないわけではなかったけれど、以前ヨガ教室と参加した時とは比べ物にならないほど夢中になって楽しむことができた。
木々の中で「立木のポーズ」をするのもなんかよかった。
集中していないとついていけないので、ぐわっと集中していたら、あっという間に終わりの時間。
気づけばあたりはすっかり暗くなって、山の高い木々の隙間から、月の光が漏れていた。
りんりんと鳴るのは虫の声。
それからノリで、コンビニでスイーツを買って、近くの海岸で母と食べた。
全然街灯がなくて、一寸先もよく見えないような暗闇だったし、何を話したわけではないけれど、波の音を聞きながら暗闇で過ごすのは、なんかいい時間だった。
靴が砂まみれになったけど!
一つ辛いと思っていた体験を更新できてうれしい一日だった。
むじゅん
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