株式会社むじょう

株式会社むじょうの公式noteです。 死、別れ、解散、撤退。

日々、新しいモノが生まれ、
日々、役割を果たしたモノが消えゆく時代。
「終わり」という変化に優しい眼差しを向けられるように、無常観の再興を目指します。 https://www.mujo.page/

株式会社むじょう

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日々、新しいモノが生まれ、
日々、役割を果たしたモノが消えゆく時代。
「終わり」という変化に優しい眼差しを向けられるように、無常観の再興を目指します。 https://www.mujo.page/

最近の記事

【お知らせ】自宅葬専門葬儀社「自宅葬のここ」がスタートしました!

こんにちは、むじょうの前田です。2022年10月上旬より、自宅葬専門葬儀社「自宅葬のここ」を開始したことをお知らせします。 「自宅葬のここ」とは東京・多摩エリアを中心に一都三県(一部地域)の自宅で行うお葬式「自宅葬」を専門とする葬儀ブランドです。 立ち上げの背景1.自宅で看取れなかった方の選択肢として 厚労省が2017年に実施した「人生の最終段階における医療に関する 意識調査」によると、自宅で人生の最期を迎えることを望む人は約80%です。しかし、2021年1年間に自宅で

    • 第2回棺桶写真館 終了しました!

      こんにちは!むじょうでインターンをしている中澤希公です! 2021年10月29日-31日に渋谷100BANCHの2階で「棺桶写真館」を開催しました。10代から60代までの60名がイベントに足を運び、遺書を綴り棺桶の中に入ってもらいました。お越しくださった皆様、ありがとうございました。 
本イベントを企画し、当日は巫女として接客を担当した私がnoteをまとめていきます。最後まで読んでいただけると嬉しいです! 棺桶写真館とは棺桶に入り、自身の死に想いを馳せることができる体験

      • 【コラム】あえて、集まって葬想式を使う

        どうも、変化にもっと優しくなりたい、むじょうの前田です。 今日は葬想式のおすすめの使い方として「あえて、集まって使う」という方法をご紹介します! 葬想式は距離と時間を越えて故人を偲ぶことができるオンライン追悼サービスです。 今回のテーマは「集まって葬想式を使う」ですので、オンラインという性質を活かしていない使い方のようですが、しっかりデジタルの力を借りた体験になります。 先日、葬想式に参列者としてご参加の方のご自宅を訪ね、ご利用の様子を見学させていただきました。そこに

        • 【お知らせ】NHKニュース シブ5時に株式会社むじょうをご紹介いただきます!

          こんにちは、株式会社むじょうの前田です。 この度、2021年11月1日(月)に放送予定のNHK ニュースシブ5時にて、株式会社むじょうをご紹介いただくことになりました! 葬想式の開発秘話から、棺桶写真館に込めた願いまで、丁寧に言葉を拾っていただきました。むじょうのメンバーへの取材に限らず、葬想式の利用者様への取材も... ご利用者様の生の声が放送されるのは葬想式をリリースして以来、初のことです。ご協力いただいたご利用者様に、改めて感謝申し上げます。 取材を通じて改めて言

          【コラム】葬想式は「ただ、ある」

          どうも、変化にもっと優しくなりたい前田です。 「葬想式を通じてどんな社会課題を解決したいですか?」 と聞かれることがよくあります。 「社会課題の解決を目指しているわけではありません」 と答えると、取材者の方は「えっ?」という表情をされることが多いです。 スタートアップならばわかりやすく、「この社会課題をこのように解決する!」ということをバシッと話せる場合がほとんどだと思います。しかし、むじょうとして寄り添っていきたいのは特定の社会課題ではなく、多様な感情であるため一

          【コラム】葬想式は「ただ、ある」

          【お知らせ】死ぬまえに遺書展・第一回キャンペーン期間終了

          2021年10月1日より10日間、自身の死に想いを馳せ、大切な誰かに宛てる遺書をTwitterでつぶやく、#死ぬまえに遺書展 のキャンペーンを行いました。 抽選でAmazonギフトが当たる特典につきましては、一旦締め切らせていただきますが、キャンペーン期間終了後も、#死ぬまえに遺書展のハッシュタグでの投稿は可能です。 Twitterで#死ぬまえに遺書展と検索していただくと、他の方の遺書をご覧いただくことができます。 「遺書を書く」という営みは人生の締め切りに目を向ける、

          【お知らせ】死ぬまえに遺書展・第一回キャンペーン期間終了

          【お知らせ】#死ぬまえに遺書展 はじめました

          2021年10月1日より10日間、自身の死に想いを馳せ、大切な誰かに宛てる遺書をTwitterでつぶやく、#死ぬまえに遺書展という企画を行います!参加者の中から、抽選でAmazonギフトが当たる特典付きです。ぜひTwitterからご参加ください! 企画の詳細は?応募期間 2021年10月1日(金)〜10日(日) 参加方法 1.この投稿をリツイート 2.むじょう公式Twitterをフォロー 3.#死ぬまえに遺書展 で遺書を投稿 ※遺書の例は本note後半に掲載しています。

          【お知らせ】#死ぬまえに遺書展 はじめました

          【コラム】棺桶のある暮らし

          どうも、変化にもっと優しくなりたい、むじょうの前田です。 私は東京の西の方で棺桶と暮らしています。 4畳半の和室に大きな棺桶。かなりの存在感です。 今日は棺桶のある暮らしについて、ご紹介します。 (本当に何も物がない、うちの四畳半と棺桶とペットのクマ) ①お棺に入れているものは?普段、お棺に何を入れているの?とよく聞かれます。 大きいので色々入ってますが... 特別なものだと、会社の定款と印鑑といった大事なものを入れています。 私は現場復帰癖?が強く、出したら戻す、開

          【コラム】棺桶のある暮らし

          【コラム】正月だけ会う従兄弟の死と、毎週会う親友の死

          どうも、変化にもっと優しくなりたい、むじょうの前田です。 今日は悲しみの優劣について書きます。 不謹慎な質問だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが... 年に一度、正月に会う従兄弟の死と、毎週会う親友の死、どちらが悲しいですか? もちろん正解はありません。悲しみに優劣をつけたくない、という方もいるかと思います。 では、この文章を読んで何を思いますか? 葬儀は身内のみで執り行いました この文章から、血縁関係のある従兄弟は葬儀に参列できたと読み取れます。 (もちろ

          【コラム】正月だけ会う従兄弟の死と、毎週会う親友の死

          【コラム】「社会課題解決」が持つ暴力性

          どうも、変化にもっと優しくなりたい、むじょうの前田です。 今日は「課題解決と余計なお世話は紙一重」という話をします。 世の中には社会起業家と言われる人がいて、事業を通じた社会課題の解決を目指しています。私の尊敬する先輩起業家にも「社会起業家」という看板を背負っている方が多くいます。皆さん素敵な方ばかりです。 私自身、株式会社むじょうとNPO法人ムラツムギの代表を兼任していることもありインタビュー記事などで「社会起業家」というラベルでご紹介いただくこともありますが、その肩

          【コラム】「社会課題解決」が持つ暴力性

          【お知らせ】渋谷で死と出会う、第2回棺桶写真館を開催します!

          「渋谷で死と出会う」をテーマに、第2回棺桶写真館を開催します! 棺桶写真館とは?棺桶に入り、自身の死を体感することができます。死をグッと身体の側に寄せることで、生の尊さが浮き彫りになる、唯一無二の体験が待っています。 本物の棺桶に入ったことがある人は多くないでしょう。基本、死ぬまで入りません。入ってみようと思っても、本当に安い棺桶で2万円。買ってしまったら置き場所にも困ります。棺桶写真館で「死ぬ前に、一回入ってみよ!」を叶えてください。 どんな空間なの?今回は生の間と死

          【お知らせ】渋谷で死と出会う、第2回棺桶写真館を開催します!

          【コラム】私はなぜ川へ繰り出すのか

          どうも、変化にもっと優しくなりたいむじょうの前田です。 私事ですが、渓流釣りが趣味でシーズン中は月に1.2回のペースで東京近郊の渓流へ繰り出しています。 もちろん海の釣りも好きですし、堤防の釣りもします。友人と行く時は海の方が多いかもしれません。それでもなぜか、1人で釣りに行く時間があれば、必ず渓流に足が向きます。 その理由について考えてみました。 まず、渓流釣りは想像以上に危険です。川へ降りるために道なき道を進んでいく事もしばし。滑落や落石、マムシや熊など、注意を向

          【コラム】私はなぜ川へ繰り出すのか

          【コラム】むじょうの由来と「死」と向き合う理由

          どうも、変化にもっと優しくなりたい、むじょうの前田です。 今日は株式会社むじょうの社名の由来について書きます。 「無情」ではなく「無常」です。 むじょうとは、常ではない、という意味です。どんな物事も永遠ではないということ。
そして物事を永遠ではなくただ移りゆくものとして観る。ただただ観る。それが無常観です。
 時代の流れの中で、新しいものがどんどん生まれています。一方で、古いものは役割を果たし淘汰されていきます。 これが自然の摂理であり、無常です。 一方で、今は「淘汰

          【コラム】むじょうの由来と「死」と向き合う理由

          【コラム】言葉の暴力性との付き合い方

          どうも、変化にもっと優しくなりたい前田です。 私たちは「死」というデリケートなテーマを扱う以上、意図せずに誰かを傷つけてしまう立場にあります。サービスや企画を立ち上げる際、特に何に気をつけているのか。私たちなりのチェック項目の一部をご紹介します。 与えうる痛みを想像する大前提、自分たちのすることで誰かが傷つくかもしれない、ということを念頭においています。もちろん、全ての感情を想像することはできませんし、想像しただけであって、完全に理解することはできません。 理解した、と

          【コラム】言葉の暴力性との付き合い方

          【こだわり】「願い」をデザインに溶かす、デザイン責任者のこだわり

          どうも、むじょうのデザイナーの杉村です。 今月、葬想式のランディングページ(以下、LP)のアップデートを行いました。2020年7月のリリース以来、根本的にデザインを見直す大幅なアップデートは2回目になります。 今回はその節目に葬想式のデザインへのこだわりについて、書きたいと思います。よければ最後までお付き合いください。 むじょうのデザインコンセプト まず最初に弊社のデザインコンセプトを簡単に説明させていただきます。 (※今度このテーマで1本書きます!) むじょうは無

          【こだわり】「願い」をデザインに溶かす、デザイン責任者のこだわり

          【コラム】葬想式に集まった、母の知らない息子の一面

          どうも、変化にもっと優しくなりたい、むじょうの前田です。 突然ですが、思春期真っ只中、友達と遊びに行った時の写真を親に見せますか?私は高校時代を寮で過ごしていたのですが、親に近況を伝える連絡をせず、帰省の度に怒られていました。親に逐一連絡をするのが恥ずかしかったのでしょう。(何に対する恥なのかも分かりませんが...) 今はその感覚は消え去りましたが、当時の感覚を確かに覚えています。 もちろん、家族との距離が近く、写真を見せ合ったりその日の出来事を共有し合う家庭も温かくていい

          【コラム】葬想式に集まった、母の知らない息子の一面