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アダルトチルドレン⑧

ちょっと小休止。

父親の事を書くと、物凄く身体や心がやられてしまうので、偶には違う事でも書こうかなと。

あれは確か小1か小2だったと思う。

何時かは分からなかったが、夜中であることは間違いなかった。

ふと目が醒めて、よっこらしょ❗と寝返りを打って枕元を見ると、そこにシワクチャの顔があって、咄嗟に布団を被って蹲っていた。

明るくなるまでそのまま、動けなかったのか、動かなかったのか、そこは定かではないが、朝になるまで汗ビッショリだった。

布団の隙間から光が差し込んで来たので、布団を少しだけ持ち上げて、そっと枕元を見ると、髪の毛がゴッソリあった。

あの髪の毛、どうやって処分したのだろうか。

もちろん、自分でなど出来るはずはない。

大概のことは正確に記憶している私にも、その時の記憶が全くない。

あれだけの髪の毛があって、それを母に処分してもらったのか、母に聞いても分からない。

母は記憶力が悪い方なので、聞いたのが間違いだったが、あれは怖いと言うより、気持ち悪かった。

枕元の顔はシワクチャだったが、笑っていた。

しかし、良い笑い方ではなかったと記憶している。

そして、妙に立体感に欠ける潰れたような顔だった。

そんな事を割りと多く体験してきた。

こんな体験は、ただでさえトイレに行けない私にとって、命に関わる程の重大案件であった。

この類いの話には事欠かない。

夜中に、押入れから人の声がする事もあった。

ずっとではないが、数日続いた記憶がある。

ボソボソと男女数人で話している声だ。

二戸長屋の借家で、家は物音が頻繁にあり、夜中に階段を上がって来ることなどはザラである‥

一階に居るときは、二階から物凄いラップ音が延々と鳴っていたり、母の話によると、あまりにもラップ音がするので、意を決して二階まで上がって見に行ったら、干してある洗濯物が全部、床に散乱していたのだそうだ。

二戸長屋の隣の家では、階段の踊り場に人が立っていたそうだ。

そして家は、この家を建ててからの入居者が例外なく酒乱だったそうだ。

霊的に言えば、これが本当の類は友を呼ぶってやつなんだろう。

まだまだ書き切れないが、観たいテレビがあるので、本日これまで。

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