あんとき ゆうたぁるやろ 二章
二章 納得できる環境と納得出来ない評価
高校生3年になり進路のことを決めないといけないタイミングがやってきた。その時はカリスマ美容師という言葉が流行った時で美容学校へいきたいという人も多く、その中には野球部の男子もいたりで違和感しか感じなかった。進学校ということもあり同級生の大半は大学や短大へ進学するといっていた。とりあえず進学?とりあえずってなんなんだと、やはり違和感しか感じられなく進学はしないと決めた。カフェや雑貨屋に憧れはあったが、高卒でそういったところで受け入れてくれるところはないかと思い、私はインテリア関係の会社の求人募集があったので、そこへ就職することにした。
募集要項では実家から近くの工場勤務ということだったのだが、私は大阪ミナミにある本社に配属となった。そこでも私の愛されキャラは発揮され、営業のおじさんたちから可愛がられ「ぅおい、いくぞー!」と、連日ミナミのバーやスナックに連れ回された。高卒で大阪ミナミの繁華街はきらびやかで楽しいしかなかった。その当時は、いろんな規制も厳しくなく18歳にしてお酒を覚えた。
そんな楽しいOL生活にも、耐えがたい景色も当然あった。私と向かい合わせのデスクに座っている同僚の女子は、男性ウケする女子だった。そう、今想像したイメージ通りの女子だった。コンタクトが合わないのか、いつも目が充血していて常に涙目だったからか、営業の男性社員からは目がウルウルしていて可愛いと言われていた。仕事の後の飲みの場での男性社員の態度といえば、私といる時は「ウェイー!飲むぞー!」という感じだったが、その女子社員といる時は口説いてるのかというような雰囲気だった。女子同士のなかでは、その女子社員は気がキツく男性社員は騙されてるぞと、気持ち悪さを覚えた。
そんな、環境に耐えることが出来ず、カフェをやりたいこともあり2年のOL生活に終止符を打つことにした。今思えば、大したことではなかったと思うとともに、これが「若気の至り」なのかと言葉の意味を私の辞書に書き加えることにした。
※このお話は少しだけフィクションです!お聞きしたお話に基づいての物語ですが、客観性はないかもなので事実かどうかはわかりません。登場人物は仮名です。
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