あんとき ゆうたぁるやろ 三章
三章 納得出来ない環境と納得出来ない評価
勤めていた会社を退職した後、母型の叔母が経営している喫茶店でバイトすることにした。それは、カフェとは程遠い「喫茶店」VS「カフェ」との対比からイメージされるようなものだ。しかし、叔母は他の場所でスナックをしたいから、この喫茶店は私に譲ってくれると話をしてくれた。友達もよく来てくれて楽しく過ごすことができ、それなりに私の「カフェをやりたい!」という気持ちも満たしてくれた。
私なりに店の雰囲気をカフェ風に模様替えしていったのだが、叔母は自分のお客からもらった招き猫をカフェ風の店に平気で置いた。そう、その光景はシュールでしかなかった私のカフェにはシュールさは必要なかったのだ。結局、叔母はその店を私に任せてくれなかったのだ、しかも私が働いた分のバイト代も支払ってくれなかった。
そのような感じで良いように使われている状況を見かねて、父は「もう辞めろ!」と私を叱り付けた。その叔母夫婦は、サーフィンをするような人達で厳格な父の目にはチャラチャラしているように映っていた。そんな叔母たちのことを、父はもともと信用してあなかったようだった。
その後しばらくは、短期のバイトを転々としていたのだが、もともと手先が器用だった私は、短期のバイトながらすぐにコツを掴み、どこに行ってもバイトとしては重要なポジションを任せられていた。
四章へつづく
※このお話は少しだけフィクションです!お聞きしたお話に基づいての物語ですが、客観性はないかもなので事実かどうかはわかりません。登場人物は仮名です。
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