海外(カンボジア)ビジネスで大切な事は全てサーシャに教わった⑦人材採用とオフィス
翌日、まずスタッフを採用するべく、人材紹介会社にアポイントを入れ、ネットにも募集を出すことにした。
CamHRというサイトが一番大きいらしい。
登録をして、条件を入力して料金を支払えばよい。他に無料のもあわせていくつか登録してみた。
人材紹介会社は、サーシャから教えてもらったローカルの会社である。発展途上国では、まったく知らない一見さんよりも、信頼できる人からの紹介でいくほうがいろいろと良いらしい。
流暢な英語を話す担当者の女性から、会社の内容、求人の条件などをきかれた。
相場や、気をつけなければならないことを教えてもらい、成約時に支払う報酬をきいて、とりあえず登録した。
労働法はあるが、運用はまだ企業によりまちまちらしい。労働闘争なんかもよくあるらしいので、守っていきたいが、そもそも法律がよくわかっていない。
Jetroのウェブサイトを確認してみよう。
そして、数日たち、人材紹介会社から紹介が5人、ウェブサイトからは、トータル15人くらい登録があった。
人材紹介会社からのは条件にあう、いい感じの人が多く、ウェブサイトからは玉石混交といったところだ。
書類選考と面接で、ひとり確定した。
印刷屋の息子で、大学生。チャンパンハリス君。通称ハリス。カンボジアでは、だいたい名前の後ろをとって通称にすることが多い。
デザインは学んでいないが、Illustrator、Photoshopなど一通りできる。
カンボジアではよくあるが、いま昼間に大学に通っているが、入社と同時に夜間に変更する。
それと同時に全く別に、クライアントの担当者の女性からお兄さんを雇ってほしいと言われ、会ってみた。30代、ピールン。通称ピールン。
デザインはできないが、お客さん対応したり、会社運営で発生するいろいろな雑務をこなしてもらいたく、採用することにした。
こうして、2人のスタッフを抱えることになり、せっかくだから事務所も移転する事にした。
サーシャに報告すると、移転するなら、いい場所があると教えてくれた。
プノンペンの南、国道2号線と新しくできたフンセン道路に挟まれた広大な元縫製工場。それをリノベーションして、コワーキングスペース、オフィス棟、カフェ、スケボーリンク、アートギャラリー、シアター、プレイルーム、仮眠室など小さな街のようなコミュニティになっているところがある。そこの1室を借りることにした。意識高い系カンボジア人や欧米人で活気のある空間で、一瞬で気に入った。家賃も12ドル/㎡と、都心部の半額である。
Factory Phnom Penh
ただ、ひとつ問題があり、カンボジアの場合、行政区をまたぐ移転は、税務署の管轄がかわるので、だいぶコストと手間がかかる。そこで、税務署に相談の上、前オフィスと同じ行政区にあるダイアモンドアイランドという東京のお台場みたいな埋立地にあるシェアオフィスを借りて、そこを本社登録した。
Spaicenet
そして、国道2号線のオフィス(ファクトリープノンペン)はセールス&クリエイティブオフィスとすることにした。こっちが実質の拠点。
少し贅沢に感じるけど、拠点が2つになりフットワークも軽くなるだろう。
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