季語日記 むぎすけ

俳句勉強中 「季語」にまつわる随筆です 西のほうで猫と暮らしています

季語日記 むぎすけ

俳句勉強中 「季語」にまつわる随筆です 西のほうで猫と暮らしています

最近の記事

22 梔子(クチナシ)の花 仲夏の季語

山のなか 大きな木が白い花をたくさんつけていた。なんやろ 近づくとむっと甘い香り。クチナシかなあ? 時間がなかったため傘をたたんでぱぱ、と撮影。戻って調べるとどうやら一重のクチナシ。ひとりで見ていると、少し怖くなるほどにきれいだった 山しづかなれば笠をぬぐ 種田山頭火

    • 21 えごの花 仲夏の季語

      「えごの花」夏の季語 この季節の緑×白はほんとに爽やか。気がついたのは2年前かな、散歩中に白い花がぽたぽた落ちているので ? 見上げたら大きな木にこちらを向いてたくさん咲いていてびっくり。検索で名を知る。それからというもの、実は街のあちこちにいたことが分かり。知るは楽し 夕刻に撮影

      • 20 栴檀 せんだん 夏の季語

        河川敷をサイクリング中に遠くに「紫のけむり」を確認。栴檀(せんだん)の花だ! 近づいて自転車をおり、じっくり眺めた。かなりの大樹。そいえば冬はクリーム色の丸い実を鳥たちが楽しそうに食べていた。実もちらほら残ってる。楝(おうち)の花とも。夏の季語 Jimi Hendrix の Purple Haze 脳内再生♪

        • 19 八重桜 晩春の季語

          華やかなのに「どや!」て感じがしないのが不思議。すてきだな、と思う 小学館「日本の歳時記」に、伊豆大島に自生する大島桜を園芸品種として栽培、花弁が35枚以上と。ふむふむ あ、また撮影に夢中で香りを楽しむの忘れてた。そろそろ散ってしまうかも、次見つけたら顔を埋めよう

          18 山笑ふ 春の季語

          少しずつ濃淡、質感の異なる芽吹いた木々が調和して春を喜んでいるよう。田舎育ちだから、こういう風景を見るとほっとする。鶯や蛙の声を聴くとうれしくなって、ああ春になったんだなあ〜と実感が湧いてくる もののけ姫のコダマみたいな鳴き声の蛙、姿は見えなかったけど誰だろう

          18 山笑ふ 春の季語

          17 八重桜 晩春の季語

          通りすがり、八重桜が見ごろを迎えていた。 ずっと降ってた雨がやんで、まっ白になった空。ごく淡〜いピンク色とふわふわのフリルがとけていきそうだった。くすんだ葉の色もすてきだなあ 小学館「日本の歳時記」によると、花弁は35枚以上! そして香りが高い、とも書いてある。まだまだ知らないことばかりだな〜 見かけたら今度は芳香も楽しもう♪

          17 八重桜 晩春の季語

          16 夕桜 ゆうざくら 春の季語

          夕桜 ゆうざくら、という言葉があるんだね。学童保育に迎えの帰り道、三叉路にぽつんと立っている桜を見上げた。ずいぶん大きい。しみじみきれい 誰かが植えて、駐車場や建物ができるときも誰かが守って、残って咲いてるんだな〜。病み上がりで花見は諦めてたけど、この桜があってよかった、ありがと

          16 夕桜 ゆうざくら 春の季語

          15 雪柳 ゆきやなぎ 晩春の季語

          名付け親の方に拍手 星くずみたいなつぼみも好きだなあ。遠くからでもぶわーって咲いているのを見ると、春を実感してうれしくなる 小学館「日本の歳時記」に「散り始めると地を真っ白に染め、それもまた雪さながらである」と。へえ、今年は見てみよう。緑に白ってほんときれい

          15 雪柳 ゆきやなぎ 晩春の季語

          14 水仙 晩冬の季語

          品種は「ペーパーホワイト」かなあ、いろんな種類があるんだね。道ばたで咲いていた。とてもきれい 日本の歳時記(小学館)によると晩冬の季語。「黄水仙」や「喇叭水仙」は春の季語 喇叭(らっぱ)という漢字を初めて知ったよ、くちに刺して、口が八の字? ラッパの音いいよなあ、元気でる それにしても、球根てのはいい。冬の間、じっと栄養を溜め込んで、春になると一気に芽がぐーっと伸びてきて、わりと高い位置で花を咲かせる。力が感じられて、それこそ元気でるし、春が告げられるのを実感する こ

          14 水仙 晩冬の季語

          13 桃の花 春の季語

          「ひな祭り」 桃のつぼみが花瓶の奥でふわっと開いた ホッ。毎年思うけど、咲かせるのはなかなかむつかしい。たくさんつぼみがついている枝でも、開くのはその半分かそれより少ない。こまめに水をかえ、つぼみに霧吹きで水をやるといいらしい。お世話のときに気をつけないと、つぼみはほろほろりといとも簡単に落ちてしまう そういうわけで、家で楽しむのは少し申し訳ない気もする 前に山梨県で桃が一面に咲いている風景を見た記憶。空の水色と桃色が鮮やかできれいだったな〜 いまは車がないし、運転

          13 桃の花 春の季語

          12 猫の恋 初春の季語

          実際にはこれは姉妹なのですが 14年前、保護された子猫たちを迎えた もう立派なおばあちゃんなのかな、たぶん 猫という言葉がつく季語がいくつか、晩春の季語に「猫の子」とか 猫を迎えたときは都内でひとり暮らし。 日中は働いていたし、猫にとって最適な環境ではなかったと思う そういう人には譲渡しない団体もあると思う わたしはこの猫たちがいなかったら とっくに人生を投げ出していただろうなあ 猫のために働き、猫のために生きる 病めるときも、健やかなるときも… 孤独に耐えられないじ

          12 猫の恋 初春の季語

          11 ヒアシンス いつの季語かな

          マグ鉢のヒアシンスがよい香りを放っている 昨年、咲き終わった球根をたわむれにずぼっと入れておいたもの。お世話もそんなにしなかったが…ありがと〜!! 土が少ないけんか、高さは2分の1くらい。マグとのバランスを考えてくれてるのか(^^) りすもびっくりだね 力を貯め込んでいたんだね。球根てすごいなあ、植物てほんと… ヒアシンスは日本の歳時記(小学館)には載ってない。 まあ、もし入れるとすれば春ということになるのだろうけど 英語ではハイアシンスと読むみたい hyacinth

          11 ヒアシンス いつの季語かな

          10 霜焼 しもやけ 晩冬の季語

          この冬ちびっ子の手足に「しもやけ」 赤く腫れて、かさぶたになっているところまである。じぶんはできたことがないから驚いた。毎晩、保湿クリームを塗りながら、おしゃべり お母さんではなくカリスマエステティシャンという設定で。「最近、多いんですよ〜。しもやけに悩むお客さま」「そうなんですかあ〜、かゆくてつらいですよ〜」などと娘も乗ってきてなかなかおもろい。クールダウンできるし、私の手もふっくらつやつやになってる 霜焼は晩冬の季語 霜腫とも 英語では chilblains 寒さか

          10 霜焼 しもやけ 晩冬の季語

          9 チューリップ 晩春の季語

          チューリップは春そのもの ストックの柔らかい感じもいいなあ 福岡に移住してうれしかったことのひとつ。花卉の生産がさかんなためか、花が東京時代の3分の2かそれ以下のお値段。会計のとき、間違っていませんか?と思ってしまうことがある チューリップは晩春の季語 牡丹百合(ぼたんゆり)とも

          9 チューリップ 晩春の季語

          8 水仙 冬の季語

          雪折れの水仙のつぼみおこしてやる 種田山頭火 昭和8年? 手持ちの句集にはない。山頭火ふるさと会の句集検索サイトで知った。いいなあ! 手を差し伸べてもらったり、もう死んだ誰かの言葉にふっと気持ちが軽くなったり この句、水仙のつぼみを起こしたじぶんが助けられている 山頭火は苦悩や虚無を抱え、悶えながら生きた人だと思う。はちゃめちゃな彼を理解せず、毛嫌いする人もいただろう。いわゆる「生産性」とは無縁だと見えただろうから。でも句友を中心に、たくさんの人が彼に手を差し伸べた。

          7 鳰 かいつぶり 冬の季語

          ものすごいちっさいカモが海のほうにすーと流れていって、え、え〜? 上のほうにはでかいカモが3羽ぐーすかぴーすか睡眠している。何をのんきに寝てんだ〜、赤ちゃんが流れていっちゃってるよ〜!! 必死で念を送るも目覚めず そして赤ちゃんをよくよく見ると、くちばしがとがってて、調べたらカイツブリ(おとな)?  ネット上の説明(よくカモの赤ちゃんに間違われる、云々)を読んでいて、これ、前にも読んだことあるよなあ、と…。毎年、忘れて、「ああー、赤ちゃんがあ!」ってなっている気がする。

          7 鳰 かいつぶり 冬の季語