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29話 商品名を考える~商標登録って必要なの?
私が初めて作ったハーネスは、胴輪とリードがつながっている一体型のタイプでした。これを他メーカーは「ワンタッチハーネス」と呼んでいます。
名称を何にしようか。いろいろ考えたのですが、私のハーネスの特徴は
「着衣の制約を受けない、自由調整のハーネス」をわかりやすく
『Free harness(フリーハーネス)』にしました。
この他に首回りの被毛をできるだけ傷つけないように、革を丸く仕上げた
『Round Collar(ラウンドカラー)』
ヌメ革でできたわずか2gの迷子札
『Hepe Tag(ヘルプタグ)』
のちに運命的な出会いで生まれた布と革のコラボレーションハーネス『Hybrid harness(ハイブリッドハーネス)』
最近で言えば、くつ下の端材でできた犬のおもちゃ
『Toycks(トイックス)』
この商品名は既存の商品をオマージュやパクったものでもなく、商品のイメージに合わせて自分で作ったものですが、実際ネットで検索してみると、既に他製品で使われているものがあります。
たとえば、「ラウンドカラー」は学生服の詰襟とか。
「トイックス」はトイプードルとダックスのミックス犬とか。笑
私自身、商品名にそれほど強いこだわりはないのですが、将来、仮に、仮にですよ。
私の商品が有名になって認知度が世界中に広まったとき、「おいおい、その名称ってうちが昔から使ってるものだから、無断で使うのやめてくれる」なんて苦情がくるかもしれません。
これは有名な話ですが、中国の企業がアップル社に対して「iPad」という商標を無断で使用していると訴えて、アップル社は中国に48億円支払って和解したそうです。
まぁ、私の場合だれかから使うなと言われたら、すぐにまた新しい名前を考えますが、権利を侵害されたとして、損害賠償に発展するにはイヤですね。
せめて「麦印犬品」と「麦印商店」ぐらいは「商標登録」しといた方がいいのかな。なんて思いながらの開業準備でした。
次はいよいよ価格設定です。
以前16話で書いた原価割れの話を思い出しながら、今のハーネスの価格をどうやって決めていったかを書いてみたいと思います。
続きはまた後日‼︎