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エフォートレスなファッションは美人だけの特権なのか
お盆休みももう終了。
特に旅行や帰省を予定していなかった我々家族は娘の風邪をダイレクトにもらうなどしてお盆休みのほぼ半分を療養で消費し、後半は都内でランチやショッピングにでかけたりささやかに楽しんだ。
(お盆休みは都内が意外と空いてた)
先日とあるカフェでモーニングをとった後その横に併設されてる某書店に行き、なんとなく一冊のファッション雑誌を手に取った。
その中のひとつのコラムに「パリジェンヌはハリウッド女優のような完璧に作り込まれた美しさには憧れない、エフォートレスな美が日常なのだ」みたいなことがずらっと書いてあった。
エフォートレスとは「努力を要しない」とか「気楽な」という意味で、肩の力を抜いた頑張りすぎないファッションということらしい。
ささっと眉毛とリップだけ整えて、髪をたばねたら身にまとう洋服は着心地重視。身体をしめつけないルーズなシャツにゆったりしたフレアスカートとか。そんな感じ。
へぇ、パリジェンヌはばっちり化粧する人少ないのね、意外〜と思っていると頭の中で2人の私が会話しはじめた。
私1「エフォートレスねぇ、こんなん骨格と顔がパーフェクトの人にしか許されない特権よ。あんたがこんなことしたら大事故だよ大事故。」
私2「なんでよ」
私1「骨格がっちり、骨太、産後の体型も戻ってないあんたがエフォートレスファッションなんてやろうものならおばはんが寝ぼけたまま街に繰り出てきたと思われるだけだろ。」
私2「えらい人の目気にしはりますなぁ。別にファッションなんて自分が良ければいいんちゃいますの。たとえ他人にそう思われたかてその人に迷惑かける訳もありまへんし。」
私1「そういう自分さえ良ければいい人が街で後ろ指刺されるんだよ。」
私2「まぁ、えらい日本人的な思想ですこと。例え後ろ指刺されたとて何でっしゃろ?ばっちりメイクとフル装備のファッションだけが正解なんどすか?だとしたら原宿もアメ村もえらいつまらん街になりますなぁ」
私1「」
私2が勝利したようだった。
ボディポジティブなど、体型を気にせず自分を主軸にしたファッション・メイクを楽しもうというような考え方が広まってきているとはいえ太古の昔から日本人の血に刻まれた道徳理念はそう簡単に揺るがない。
10代後半の頃は人の目なんて気にせず今思えば非常にヘンテコリンなファッションを楽しんでたなぁと懐かしくなった。
いつから人の目を気にするようになって無難な服を着るようになったのか。それが悪いことではないんだけど。
もはや自分の好きな服装すら分からなくなってきてsnsでひとしきりに現れる無難なファッションに身を包み無難に生きる。けしてそれも悪いことではないんだけど。
「痛いアラサーになってない?30代になったら卒業すべきメイクとは」
「アラサー女子がするべきでないNGスタイル」
「「ごめん、無理」と男が引く5大痛コーデ。アラフォー女子は要チェック!」
こんな記事がインターネットにじゃんじゃん溢れてる。「他人を重んじる国民性」と言えば聞こえはいいけど日本人って本当に人の目を気にしすぎなのではないだろうか、と思う連休最終日の朝だった。
さ〜コーヒー飲んで洗濯物畳も。