きんモザ・井上靖 ~対話録4~
※ ひとりごとのように書き連ねます。ひとりブレインストーミングとでも呼んでください。
◎ 今回の主な話題「きんモザ・ごちうさ・井上靖・山口青邨」
7日目
我が県でもきんモザの劇場版が公開されるらしいよ。
おお、ついに。最初はやらない予定だったけど、追加で決まったんだね。ファンにとっては良かったんじゃないかな。
うん。きんモザはまあまあ好きな作品なんだ。原作の漫画はほとんど読んでないけど、アニメは1期2期、そして一回目の劇場版と、全部追っかけてる。
じゃあ映画館まで観に行くの?
いいや。そこまでは。大人しくレンタルかアマゾンプライムにやってくるのを待つ。あ、近所のレンタルショップが潰れたから、アマゾンプライム頼みかな……。
もうレンタルって時代でもないもんね。ネット配信で事足りるから。レンタルにもモノによってはキャストインタビューとかオーディオコメンタリーとかあって、そういうおまけがあるのは強みだけど、本編だけ観られればいいやって人が多いし、何より価格が割安だもんね。
ホントにね。ごちうさだと、2期と劇場版は特典何もなし。あ、ノンテロップOPあったかな?あやふやでごめん。まあめぼしいのはなかった。でも、1期のレンタル版にはオーディオコメンタリーが入ってるんだ。
おお、それはいいね。
キャストの初々しい会話が聞けてしまうスグレモノ。でもね、2・4・6……と、偶数回のやつは、タカヒロ役の速水奨が必ず出るんだ。
いいじゃない、あのダンディーな声。
声は素晴らしいと思う。でもね、話の内容が、アニメに全然関係ないことばっかりしゃべるんだ。普通、本編の映像を拾って、ここかわいいとか、ここは苦労してどうたらとか、何かしら映像から話を広げていくもんでしょ?でも速水さんは全然そういうことしない。もうラジオ感覚。うちの猫がなんだとか、その辺の世間話を延々と繰り広げるだけ。
ええ~……。
そういう面白さもあるのはわかるし、多少脱線するのはいいんだけど、もうちょっとやりようがあったような気がする。まあ、レンタルだし、おまけだからそんな痛手ってほどじゃないけど。
偶数話ってことは、あの伝説の4話も?
そう。あのしなやかで艶やかな作画の回も。最後の方で誰だったか忘れたけど女性声優の誰かが、あ~、この回作画が少女漫画みたいでそこに触れたかったのにあっという間に終わっちゃった~って言ってたのは覚えてる。
そっか、それはもったいないし、残念。
わざとだ。絶対わざとだ。
そこはわからないよw
ごちうさといえば空中で体育座り。
唐突だね。
大腿部の裏側がとても美しく見えるポーズ。いいよね。
スカートの中が見えちゃってるのに、パンツは太ももの線で隠して描かない。良くあるイラストテクニックだね。
あと足首で隠す。
集合絵で多いよね。初期の頃からたくさん描いてる。
ごちうさらしいポーズと言えば、やはり空中で体育座りと頭の上に両手をくっつけてうさぎぴょんぴょんポーズ。
2強対決w
10月は完全版の2巻、買わなくては。買う?
もちろん。
8日目
ちょっと車飛ばして小さい博物館…記念館かな、そういうところに行ってきた。
ほう、天気悪かったんじゃない?
そうそう、あいにく雨降りでね。大降りじゃないけど小雨でもない、普通の雨。それがなければもうちょっと遠くに行ってたかも。
何の記念館?
文学系の記念館で、詩とか短歌を専門に扱ってるところ。無料で、展示室が2~3個あった。井上靖推しらしい。
推しw井上靖かぁ。名前は有名だけど、読んだことないな。
同じく。文豪ストレイドッグスに出てきてもおかしくないくらいの人なんだけどね。
あれ途中までしか読んでないよ。クジラみたいな舟が沈むところ。
一段落するところだね。それまでは出てなかったと思う。それ以降は知らないけど。
で、面白かった?
う~ん、そこまでは。得るものはあったものの、そんなにピンとくる感じではないなぁ。詩や短文が展示してあってね、箱を開けると音と光と絵が表示される、凝った仕掛けもたくさんあった。海外の詩みたいになんのこっちゃみたいな作風ではないから、イメージは掴みやすかった。それでも、ピンポイントで運命の出会い、みたいなのではなかったなぁ。
そうそうあるものじゃないよね、運命の出会い。
そうだねぇ、ごちうさみたいな、これは!っていうのはなかなか。それでもごちうさって時間差で大ファンになったんだよ。アニメの初見からMAXだったわけじゃないんだ。だから井上靖にもハマる可能性はある。今度古本屋で見かけたら買ってみようと思うんだ。
ぜひそうするといい。
隣接している山口青邨(せいそん)の家屋の方が印象深かったよ。工学博士なんだけど、雅な俳句を多数詠んだそうで、夏草っていう雑誌も作ってたんだって。
へぇ、俳句好きだった?
いや全然。詩は好きだけど、短歌と俳句は守備範囲外。でもそこの管理人さんが丁寧に家の中を案内してくれてね。お客さんが私ひとりだったから、余すとこなく堪能したよ。日本家屋の古い木の匂いがじ~んときたよ。雑草園と呼ばれる風情あふれる庭も見られた。
それは良かった。
まあ大感動ってわけじゃないよ。でも一期一会って感じで、なんか良かった。俳句が書かれてあるプリントとかもらってきたので、後で声に出して読んでみるつもり。
声に出すと味わい深いよね。
まさに。こんなところかな。じゃあね。
ありがとう。お気を付けて。