学校の勉強って本当に役に立つの?勉強する理由がわからない人へ
たまにSNSで学校の勉強なんてやらなくていいという発言をする方を見かけることがあります。
この疑問はまさに今学生の方も思うところがあるのではないだろうか。
たしかに社会人の方が社会に出てから学校の勉強なんて活かされないというシーンを何度か見たこともありますし、実際に仕事をしていても、ダイレクトに学校の勉強が活かせることの方が少ないです。
では本当に学校の勉強は社会に出てから役に立たないからやらなくていいのでしょうか。
実は私自身は学校の勉強でもそれなりにやっとくべきだし、やった経験は必ず社会人経験でも活かされると考えています。
この記事ではなぜ社会に出てから勉強が活かされることがないのに、勉強はそれなりにした方がいいのでしょうか。
個人的な考え方とIT企業にいるバイアスも多少あるかと思いますが、自分の意見をまとめていきたいと思います。
学校の勉強でも役に立つ科目はある
学校の勉強でも社会人になってからダイレクトに役に立つ科目があります。
それはまさに国語と数学です。
人によっては英語ももちろん役に立ちますが、国語と数学の2教科はどんな業種でも役に立つと思います。
社会に出て働くと、仕事をする中で、他の人間とのコミュニケーションは避けることはできません。
これは会社に所属していても、フリーでやっていてもどちらの場合でもです。
人とのコミュニケーションを行うということは、必ず会議などによる話し合いやメールやチャットなどのテキストのやり取りが生じます。
社会に出てみると分かりますが、会議でもテキストでも何を言っているのかわからない人って結構います。
そうでなくても人の話を正確に理解したり、テキストを正確に理解するには国語力は必須です。
よって、社会人になってからも国語力は基礎能力として必要です。
数学に関しては、直接的に微分、積分をやるみたいなことはたしかにないのですが、数字に強くなっておく必要はあります。
やはりプレゼンなどに説得力を持たせるためには、グラフなどデータを使う必要がありますし、数字をうまく使わなければいけない機会は多いです。
会議の中でも数学的な論理的思考力が必要なことは多いです。
とにかく数字にアレルギー反応が出ると意外と理解できないことは多いので、このアレルギーだけでも取っ払っておくことは大切です。
以上より、国語、数学の2科目はダイレクトに社会人でも活かせる科目だと思います。
勝ち癖をつけることは重要
現在の社会では、運動ができる能力よりもインテリジェンスな方面の能力が要求されることが多いです。
人間が狩猟最終民族だった時代では、できるだけ狩りができ運動能力が高く、強い人間が注目されていましたが、社会は変化し、インテリジェンスレベルの高い人間が富を手にすることが多くなりました。
社会に出ると優秀な人間は自分が思っているよりも多く、そんな人たちの中で自分も仕事をしなければいけません。
想像してみてほしいのですが、もしグループディスカッションなど、何人かと議論をする場があったとします。
その際に自分以外の人間が全て東大卒みたいな人たちだったら、肩身が狭くなり、本当は意見したいことがあるのに、発言を控えてしまうこともあるのではないでしょうか。
実際にこのような環境で自分がストレスを受けると、IQが本来よりも大きくダウンし、本来の力が発揮できないなんてこともあります。
ただ、社会人になるとこのように優秀な人たちと頭を使って仕事をする機会というのは間違いなく訪れます。
では、この時、ストレスを感じて萎縮せず、本来の自分の力を発揮するにはどうしたらいいでしょうか。
それは自分のインテリジェンスレベルに自信を持って、ある種戦っていく必要があります。
もっと噛み砕いていきましょう。
では、自分のインテリジェンスレベルに自信を持つにはどうしたらいいかというと、勉強などのインテリジェンスに関するもので成功体験を作ることです。
これはテストでいい点を取ったとかそういった経験でいいと思います。
こういった成功体験を積み重ねると、自分の中で勝ち癖がついてきて、それが自信になるので、社会に出て優秀な人たちと話す時も自分を下に見ないで発言できるようになります。
注意点としては、成功体験を作ることは素晴らしいことですが、「あいつは俺より頭が悪い」とか横暴になるのとは話しが違うことは認識しておいてください。
スポーツと一緒で、試合中は自分が強いと思って臨む、ただ、練習中は自分よりすごい人はたくさんいるというように謙虚でいることは忘れてはいけないと思います。
社会人=学習の連続
勉強は学生までと思われがちですが、実は社会人になってからも学ぶことはめちゃくちゃ多いです。
というより社会人は勉強の連続です。
私の経験でいくと、学生の頃にやったことのないプログラミングを勉強しろと入社時にいきなり言われたり、海外経験もないのに、来月からいきなり英語使うからと言われたり。。。
IT企業にいながら、クレジットカードの業務フローや不正利用処理のためのチャージバックといった制度についても勉強したりもしました。
このように社会人は自分が今までできなかったことのやり方を勉強して、できるようにするという経験の繰り返しです。
なので、ここで重要なのが、自分が最もやりやすい学習方法を見つけておくことです。
学生の頃に勉強をしていれば、自分にとってどういった学習方法がやりやすいかということが把握できているため、効果的に学習を進めることができます。
そうすると自分が今何がわからなくて、何を学習したらいいのか、またそのスキルを習得するために、どう学習を進めるべきかが見えるので、仕事をやる上で効率よく学ぶことができます。
ただし、学習できれば必ずしも学校の勉強でなくてもいい
ここまで学校の勉強の重要性を話してきましたが、個人的には必ずしも学校の勉強でなくても、学びたいことがあるのであれば、学校の勉強を無視して、それを学習するのもありだと思います。
ここにきて矛盾するようなことを言ってしまい申し訳ないのですが、インテリジェンスには色んな形があります。
もちろん勉強ができることはインテリジェンスですが、それだけでなく絵を上手く描くためにデザインを勉強することも、スポーツで勝つために戦略や食事について勉強することも、楽器を上手く演奏できるようになるために、楽器の特性や音楽について勉強することも、全てがインテリジェンスです。
要はインテリジェンスというのは、テストの点数だけで簡単に測れるほど、単純なものではなく、分解していくとかなり色んな方面に因数分解できます。
なので、大事なことは自分がどういう経路で学ぶのが一番効果的か把握することと、色んな方面に活かせるように応用力を持って学ぶことだと思います。
今回私があえて学校の勉強が大事と言ったのは、好きなことや得意なことが分からずに立ち往生してしまうくらいなら、用意されていて分かりやすい学校の勉強をやって、自分なりの学び方を習得するのもありかなと考えているためこのように言いました。
つまり何を学習しているかが偉いのではなく、そこから自分なりの学び方を見出すことが最も大切だと考えています。
だからこそ、単に勉強ができたり、テストでいい点が取れるのはそれはそれで能力ではあるのですが、別にそれは偉くもなんともないのです。
まとめ
今回の記事では、学校の勉強はやった方がいいかどうかということに対して、やるべきだという自分の意見を述べさせていただきました。
ただし、最後のセクションでも述べた通り、インテリジェンスとは色んな方向性があり、細かく因数分解できるものなので、学びたいことがあるのであれば、必ずしも学校の勉強だけにフォーカスする必要はないと考えています。
結論としては、何を学んでいるかよりも、私は学んだ経験から自分なりの学び方を確立することが大切で、その経験があるからこそ、自分に自信が持てるということが大切だと考えています。
だからこそ、学歴なんていう上っ面のものを見るのでなく、その人と会話をすることで見えてくる思考そのものに注目する必要があるとも思います。
このような話題は各々こたなる考え方を持って然りだと思うので、色々な意見交換ができたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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